2023年01月01日

謹賀新年

おめでとう300 gif


新しい年が明けた。
令和5年(2023年)、うさぎ年。

室町時代の禅僧、一休禅師の歌に

「元旦や 冥土の旅の一里塚 目出度くもあり 目出度くもなし」があります。

管理人のわたしの心境は まさに是なり。




多摩よこやまの道から望む黒川・はるひ野方面の夜明け
ブログ用写真

















昨年はありがたいことに 健康で過ごすことができましたが わたしの人生の栄枯盛衰曲線のピークは

とっくに過ぎており 今は下り坂の6−7合目あたりを確実に 速度を速めて降りていると考えています。


あらゆることが かっての昔とは違い 記憶・能力等が消えていたり 落ちてきています。
自分自身が 悲しいかな、寂しいかな 人知れずこのことを実感している今日この頃。
これが老いの現実であり、誰でもが通る道だと認識しています。
これは作家赤瀬川源平が提唱した「老人力(ろうじんりょく)」がついてきたのだと実感しています。

世の中は無常なり」と仏教は説いています。

宇宙のすべてが ひと時も休むことなく流れ 変容していて 人の身体も心さえも変わっていきます。
時間軸の違いがあるものの 栄枯盛衰を繰り返している宇宙。

わたしの明日の命 一時間後の命 一秒後の命の保証はありません。
そんな はかない命を持つわたしの人生において今できることは、この環境の中ですべてに対し 

心を込めて 最善を尽くすことが一番大事ではないかと自分に言い聞かせています。
今の環境をあるがままに 受け入れて 悔いのないように最善を尽くしていきたいです。


禅僧
は一年の始まりである元旦に遺言ともいうべき「
遺偈(ゆいげ)」を残すしきたりがあります。
僧とはいえ 来年の元旦までに 何時亡くなるか 無常の世の中では予測ができないので あらかじめ遺言を

遺偈(ゆいげ)」を用意しておくもので「死に臨んで、自己の感懐、信仰の根幹、弟子への後世への教訓等」を残します。
わたしも禅僧にあやかって 何かを残しておこう。

――最後に 目出度い元旦に、老いた管理人爺やの戯言(ざれごと)にお付き合いを戴き、恐縮です――


<老人力>(出典:ウィキペディア フリー百科事典)

赤瀬川源平は、これは「物忘れが激しくなった」など老化による衰えというマイナス思考を

老人力がついてきた」というプラス思考へ転換する逆転の発想。
『ふつうは歳をとったとか、モーロクしたとか、あいつもだいぶボケたとかいうんだけど、

そういう言葉の代りに、「あいつもかなり老人力がついてきたな」というふうにいうのである。

そうすると何だか、歳をとることに積極性が出てきてなかなかいい。』

赤瀬川が著した単行本『老人力』の帯につけられた「語釈」は

ろうじん・りょく〔老人力〕
物忘れ、繰り言、ため息等従来、ぼけ、ヨイヨイ、耄碌(もうろく)として忌避されていた現象に潜むとされる未知の力。

――・がついてきた
〔老人力・――〕

ぼけ、ヨイヨイ、耄碌(もうろく)の婉曲表現


Posted by tomato1111 at 00:00