昔々、今から40年前にインドのボンベイ(現在はムンバイと地名が変わった)へ出張する機会がありました。
目的は インドのナショナルフラッグのインド航空(AIR INDIA)へ
パイロット訓練装置(フライトシミュレーター)の特殊な高精細ディスプレイ装置のセールスプロモーションでした。
ボンベイの空港からダウンタウンへ向かうタクシーの中で
運転手がうっそうと茂った小山を指さし「何の山か、分かるか?」と聞いてきた。
「分からない」と答えると、運転手は「鳥葬(ちょうそう)の山だ!」と教えてくれた。
身分の高いゾロアスター教徒の葬儀で、その当時も行われているという。
確かに山の上を 巨大なハゲワシが旋廻しているのを目撃しました。
鳥葬はチベット族でも行われており、中国チベット族にもまだ残っているそうです。
(遺体を流す川がない、遺体を燃やす樹木がないチベットならではの 遺体処理術?)

鳥葬で気になることは、ハゲワシに継続的に遺体の提供ができるかどうかです。
遺体を食べ尽くしハゲワシに 次の遺体が提供ができないと、
腹をすかしたハゲワシは健常者の人間を襲ってくるのではないかと言う心配です。
宿泊したホテルの高層階から下の大通りを眺めていると 歩道に数人の人が横たわっているのが目に入りました。
聞くと家の無い人が歩道の上で夜を明かしているとのことでした。
これは新宿などで目にするホームレスような人なのでしょうか?
現地の商社員が車で ダウンタウンを案内してくれ、貧相な人たちが住む街中を走っていると 道端に横たわっている人がいました。
商社員によれば 貧しい人が無くなって路上に置かれている遺体だという説明を受けました。
生きること、死ぬことは世の習いで 自然の一連の流れと考えているのでしょうか?
また広い車道を 堂々と大きな像が歩みを進めているのを数カ所で見ると 日本との違いがわかりました。
車は像を避けて走っていました。
仕事で訪れたインド航空で一通りの英語による製品プレゼンテーションが済んで、会社の食堂に案内され、
有名なインドカレーを食べて行って欲しいという誘いに乗りました。
提供されたカレーは 日本のスープカレーのような水っぽいカレーだったという記憶があります。
帰国便を待つときに空港で インドの弦楽器「シタール」(バイオリンのような楽器)を買って土産にしました。
この想い出は40年以上もの前であり 時々当時のことを思い出します。
今は人口13億人以上で核保有国でもある現在とは違うところが多いでしょう。
ムンバイは 横浜の姉妹都市でもあります。
Posted by tomato1111 at 00:00│
俸給生活時代の思い出