ドイツ駐在中に 毎年秋にミュンヘンで開催される「オクトバーフェスト」に行ったことがあります。
報道によれば 昨年に引き続き今年もミュンヘンのオクトバーフェストは中止となるようです。
オクトバーフェストは世界的に有名なビール祭りであり、
開催中はミュンヘンと近郊のホテルは宿泊ができません。
会社のドイツ人の車で会場近くの地下鉄駅まで行き、
そこから地下鉄で会場に向かいました。
世界からおよそ600万人もの人が訪れるといいます。
会場にはミュンヘン市内の6つの醸造会社が運営する14の巨大ビールテント
(テント収容人員は5000人以上)が設営されています。
人々は長椅子にピッタリと座り、1リットル以上の大きなジョッキで 陽気にひたすらビールを飲む
しかもおよそ30分おきにテント中央部に設けた楽団が元気なマーチの曲を演奏し始めると
人々は立ち上がり、隣の人と肩を組んで 曲に合わせて一気にビールを飲み干す。(これはビール会社の戦略か?)
ビールを運ぶのは女性であり、両手にジョッキを10個持って 狭い客席を廻っているのに驚く。
そこの年老いた女性に聞いたところ、このオクトバーフェストが生き甲斐で 毎年このウエイトレスで働くのを楽しみにしているとのことでした。
ビールのおつまみは 極めて質素なもので、多くの人が大根の輪切りにしたようなものをつまみにしていました。
驚いたのは会場の一角で 牛をまるごと鉄の棒に刺し回転させながら 炭火で焼いて肉を切り取っておつまみにしていました。
そこの脇に 今焼いているのはメスの牛で体重150kg?、祭りが始まってから15頭目の牛であると表示されているのです。
長椅子の近くには若い女性もいますが ドンドンとジョッキを開けても席を立たずに飲み続けているのには驚きです。
ドイツ規格の膀胱を備えているのでしょう。
日本人のわたしは JIS規格であり たびたび席を立ってトイレに行かなければなりません。
オクトバーフェストで使われているジョッキは その会社の名前と年号が入っている特製のジョッキであり 人気があるとのこと。
テントの入口には 会場からジョッキを持ち出すのを監視している人がいました。
日本でも日比谷公園や横浜の赤レンガ倉庫などで ドイツのオクトバーフェストに倣ったビール祭りが開催されています。
会場では 本場のドイツビールがドイツのジョッキで飲むことができます。
おつまみもドイツ風のつまみが売られており 本場の雰囲気を日本でも味わうことができます。
オクトーバーフェストの統計 (若干 古いがインターネットからのデータを転載)
〇12,000人がオクトーバーフェストで雇用された。そのうち1,600人がウェイトレスおよびウェイターである。
〇会場にはおよそ100,000席が用意されている。
〇六つのビール醸造所:シュパーテン(Spaten)、アウグスティナー(Augustiner)、パウラナー(Paulaner)、
ハッカープショール(Hacker-Pschorr)、ホフブロイ(Hofbrau)、レーヴェンブロイ(Lowenbrau)において、
2006年には620万杯のビールを販売した(2005年:600万杯 - 2004年:550万杯)。
〇丸焼きにされた牛は、102頭。
〇ソーセージは、219,443本。
〇照り焼きにされたチキンは、459,279羽。
〇来場者の60%が公共の交通機関を利用した
ビールを運ぶのは女性であり、両手にジョッキを10個持って 狭い客席を廻っている
体力のあるドイツの女性
人々は長椅子にピッタリと座り、1リットル以上の大きなジョッキで 陽気にひたすらビールを飲む
会場内の巨大テント配置図 (ビール会社ごとに独立したテント)