2020年05月18日

坂東三十三所観音巡礼(第一回)…相模・神奈川

oterakane管理人は四国八十八カ所巡礼、秩父三十四観音霊場巡礼の旅は済んでおり、
坂東三十三観音霊場と西国三十三カ所が残されていました。

前から坂東三十三観音に関心を持っていましたが寄る年波を考えて
令和二年の今年はこの巡礼を行おうと発心しました。

関東の東京・神奈川・群馬・栃木・茨城・千葉の6県にまたがる全長1300kmにも及ぶ旅路は生易しいものではありません。

阪急交通社の全11回の日帰りによる坂東三十三観音ツアーに参加し、バスで巡ることにして 
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月23日に神奈川県内4カ所の霊場を巡りました。

鎌倉時代初期に開設された霊場は 源頼朝の篤い観音信仰が始まりでそのた巡礼の旅立ちの第1番は
鶴ケ丘八幡宮近くにある鎌倉市の大蔵山(だいどうざん)杉本寺(すぎもとでら)からスタートしました。


巡礼の旅900






















坂東33観音900




















坂東札所第一番 鎌倉最古の仏地、天台宗大蔵山 杉本寺(杉本観音)


天平六年(734年)行基が「十一面観音」を安置して、寺を開創という古の歴史を持つ杉本寺(すぎもとてら)。

その後の火災により 本尊は源頼朝公が寄進した「十一面観音」で、地蔵菩薩も山門の仁王尊もすべて運慶作という歴史的建造物。

苔むした参道を登ると鎌倉最古の寺らしい枯れきったたたずまいの茅葺の観音堂にたどりつく。
01杉本寺700あ






























十一体の仏像が祀られている五間四面の茅葺の観音堂

内部の構造は極めてしっかりとしており、嘆息するほどの古さの荘厳さが漂う
01杉本寺703




























現天皇陛下、上皇合美智子様が かってお参りされた由
01杉本寺705




























01杉本寺600






























坂東札所第一番 杉本寺 納経帳への御朱印
1-500





















坂東札所第五番 飯泉山 勝福寺(飯泉観音) 古義真言宗


十一面観世音菩薩
を本尊とし、天平勝宝五年(753年)創建の飯泉山 勝福寺(いいずみざん しょうふくじ)

かって曽我兄弟が仇討の成功を祈ったという 小田原城の鬼門除け寺
05勝福寺701























境内には かながわの名木100選 に選ばれた「勝福寺の大イチョウ」が鎮座

   樹齢700年とも800年とも言われている巨木
05勝福寺700



























05勝福寺大銀杏450


























05勝福寺解説700





























文化元年(1804年)二宮金次郎、後の尊徳翁が18歳の時、旅僧の観音経に深く感じた
    少年 二宮金次郎の本尊礼拝の像
05勝福寺二宮尊徳450


























坂東札所第五番 勝福寺 納経帳への御朱印

5-500


























坂東札所第番 飯上山 長谷寺(飯山観音) 高野山真言宗


     源頼朝が造営させた小ぶりの仁王門
06長谷寺仁王門700





























十一面観世音菩薩を本尊とし 行基菩薩が開基、創立は神亀二年(725年)の

飯上山 長谷寺(はんじょうさん ちょうこくじ)
    「飯山の観音さん」「縁結びの観音さま」と親しまれている
06長谷寺700



























大同二年(807年) 弘法大師が密宗の道場にしたという長谷寺

行基・弘法大師という

二高僧と霊験豊かな長谷観音で多くの人々の信仰を深めた
06長谷寺450


















坂東札所第番 長谷寺 納経帳への御朱印

6-500

























坂東札所第番 金目山 光明寺(金目観音) 天台宗


聖観世音菩薩を本尊とし 道儀上人が開基、創立は大宝二年(702年)の

金目山 光明寺(かなめざん こうみょうじ)



平塚から秦野に向かう中間地点に金目があり 金目川の畔にある第7番札所
07光明寺450


















道儀上人が一宇を建立、三十年後の天平年間に行基が1.7mの観音像を彫り

その体内に小磯の浜で出現した金の観音像が納められている
07光明寺701


























源頼朝の夫人政子が実朝(さねとも)出産のとき 祈願をこめたことから

   安産守護のご本尊として崇められている寺

07光明寺702




























光明寺にある七福神を祀った堂前に 七福神の説明があった
07光明寺7福神550





















坂東札所第七番 光明寺 納経帳への御朱印
7-500





















観音巡礼は、単なる観光のお参りではありません。

バス1台につき添乗員のほかに 公認の先達(せんだつ)さんがついて、巡礼の意義やマナー、観音所の解説、読経の作法などをリードします。

山門を入ってから退出するまで、しきたりに乗っ取った作法を行います。

本堂では線香3本、ロウソク1本を立て、願い事を書いた収め札と供物料としてのお賽銭をおさめます。

そして合掌・礼拝してお経を唱えます

お経を唱えた証(あかし)としての納経所での掛け軸や納経帳(御朱印帳)への御宝印はまとめて添乗員が行いますので,私たちはお参りに専念することができます。


巡礼マップ900