
凄まじい独演劇を4月28日、川崎市アートセンターで見た。
独演劇なので 正真正銘 ステージで演じるのは老人一人のみ。
しかもその人は 何と89歳と言うから驚きだ。
アートセンターでの公演は平成最期の独演劇で、今回で1210回目の公演とのこと。
暗いステージに持参した使い古されたゴザ、長椅子が一つと その上にチラチラとろうそくの光があるだけの舞台設定。
いざ芝居が始まると 館内の観客は しわぶき一つせず 盲目の馬喰(ばくろう)役を演じる老人のセリフを聞き逃すまいと静寂そのものだった。
75歳の後期高齢者である管理人は、その凄まじいエネルギーに圧倒された。
小学校の学芸会での短いセリフさえ覚えられなかった管理人は、80分の演技中、とちることなくセリフを繰り出し、アクションをする頭脳にも驚いた。
アルテリッカしんゆりが このプログラムを組んだ先見性に拍手を送りたい。
僅か195席のアルテリオ小劇場が、満席の状態と主催者は言っていた。
素晴らしいゴールデンウイークです。