日本橋三越本店・三越劇場で12月7日(金)から19日(水)まで開演されている劇団民藝12月公演『グレイクリスマス』を12月11日(火)に鑑賞しました。
年末の恒例行事になっている劇団民藝の公演を、荘厳でクラシックな三越劇場で観劇することは、わたしの喜びです。
作品は旧伯爵家を舞台に1945年から朝鮮戦争が起きた1950年までの5年間、華族や庶民、アメリカ人・日系アメリカ人・朝鮮人などの
色々な人種が繰り出す敗戦後のドラマで 管理人やまざるが生まれた時代のことであり、懐かしさが同居していました。
舞台が五条伯爵家の別館という設定。
三越劇場は 劇場そのものが伯爵家という舞台設定にふさわしい雰囲気であり、更にステージ上のセッテングも
それにふさわしい豪奢な造りで、作品にピッタリでした。
客演の岡本健一が演じる朝鮮人闇屋・権藤役は、出色の活躍でステージの進行に大きな華を咲かせており、
また五條伯爵の後妻役・華子を演じた中地美佐子が別館の外では雪が降る中で 日本国憲法を読み上げる最後のシーンが とても印象的でした。
いつも素晴らしいテーマの作品を公演する劇団民藝ですが、今回の作品は最初から最後まで目が離せない作品でした。
(左:公式パンフレット)
(参考:劇団民藝 索引)
(参考:『グレイクリスマス 』の概要)