『霜消し』(しもけし)
という言葉をご存知ですか?
『霜消し』(しもけし)
という言葉をご存知ですか?
『霜消し』(しもけし)
----------------------酒を飲むこと----------------------
霜が降りるほどの、朝晩の冷え込みは、
骨身にこたえるものですね。
特に、暖房が十分でなかった時代では、
なおさらだったことでしょう。
そんな時、寒さを忘れさせてくれるのが、お酒です。
そこで、お酒を飲むことを、『霜消し』といったそうです。
江戸時代末期の歳時記では、「旅人などの朝酒をいう」
とあります。
当時の旅人は、早朝に発ちますから、
ちょうど最も冷え込む時間。
少しからだをあたためてから、出発したのでしょう。
いつしか、旅人や朝酒に限らず、お酒を飲むことを
さすようになったようです。
寒くて寝つけない夜に飲むことも多かったからかもしれません。
また、実際のところは、のん兵衛さんたちが、
いい口実に使った言葉ではないかという気もします。
それでも、霜夜のしみじみとした風情が感じられて、
味わいのある言葉ではないでしょうか。
冷え込んだ夜、「霜消しに一杯どうですか」などと
勧められると、つい「それでは……」となりそうです。
夢子 こと 山下景子
『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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