2018年01月07日

ニューイヤーコンサートの会場…オーストリア・楽友協会

konn300元旦における最近のわたしの楽しみは、オーストリア・ウイーンから同時中継で送られてくる
ウイーン・フィル・ニューイヤーコンサート」を視聴すること。

紅白歌合戦は高齢のわたしには、うたっている歌詞が不明でもどかしくて見られない。

そこにいくとシュトラウスが作った数々のワルツは、耳にするだけで心地よい。

しかもその名曲を、あのウイーン楽友協会のクラシックな木造の大ホールから、
かのウイーンフィルハーモニー管弦楽団が軽やかに演奏するのだからたまらない。 

これ以上の舞台でシュトラウスのワルツを楽しむことはできない、
最上のコンサートが、元旦に、我が家で寛いで聞けるのだから素晴らしい。


わたしも数年前にインターネットで、このニューイヤーコンサートのチケットを申し込んだが外れてしまった。

オーストリアの人に『「ニューイヤーコンサート」のチケットを確実に取るにはどうしたらよいか?』と聞いたところ
ウイーンの女の子と結婚するのがベストウエイだ』と言われた。

確かにこの楽友協会で年間を通してあらゆる演奏会が開かれているが、地元の人間を優先してチケットが配られたり、
ウイーン住民だけという演奏会が多いことは確かだ。
一般にチケット入手に10年がかかると言われているプレミアムなコンサート。

new year 700
























もとより音楽無知のわたしは、シュトラウスのすべてのワルツを承知しているわけではない。

ただTVから流れる軽やかなシュトラウスのワルツの曲に身を浸しているだけで心地よいのだ。

なかでも毎年、最後に必ず演奏され流れてくる『ワルツ“美しく青きドナウ』と軽快な『ラディツキー行進曲』の二曲が聴けるだけで幸せな気分になってくる。

 

ウイーンで新しい年が明けた元旦に、かのウイーンフィルオーケストラが演奏する「ニューイヤーコンサート」を現地で楽しむということは、
実現性に乏しいので、せめてコンサートが開催される会場を見たいと、今から7年前の2011年暮れに訪れた。


楽友協会の建物はギリシャ風の趣であり、内部の作りは音楽演奏にふさわしく設計されている。

驚いたのは音楽ホールに使われている材料は、座席・床を含めてすべて木材が使われていること。

楽友協会全景

















ブラームス像









まず小ホール「ブラームスホール」に案内された。








小ホール



















次に大ホールに案内された。

大ホールは別名「黄金のホール」とも呼ばれており、まさにこのホールがニューイヤーコンサートの会場として使われている場所。

黄金のホールに入っての第一印象は、これがあのニューイヤーコンサートの会場かという感激と少し疲れているということ。


大ホールパノラマ











しかし思ったよりも小さなホールで、ガイドに聞いたら長さ50m、幅は18mとのこと。

このホールに1700名の選ばれた人が椅子席に、立ち見に300名の合計2000名と、ウイーンフィルオーケストラが入るそうだ。

正面にはパイプオルガンが鎮座しその前がオーケストラ。
びっしりと詰まった会場の客の目の前で、ウイーンフィルオーケストラの奏でるワルツを聞くのはこの上なく心地よいに違いない。


大ホール1

























楽友協会入場券



館内ツアー入場券(6ユーロ/大人)








今年の元旦の夜7時からのオーストリアからの生中継による「ニューイヤーコンサート」を楽しませてもらった。

今年の指揮者は、「ニューイヤーコンサート」への登場が5回目となるイタリアの巨匠リッカルド・ムーティ氏だった。
今年もハードディスクに録画をした。


Posted by tomato1111 at 00:00