2017年08月28日

『月の舟』(つきのふね)

tanabata258月28日、今日が旧暦の七夕

 『月の舟』(つきのふね)

 ☆---月を、大空を渡る舟にたとえていう語。また、半ばの月---

 織姫と彦星の七夕伝説は、中国から伝わったものです。

 それによると、織姫は、天帝の娘。

 七夕の日は、織姫の方から、華麗な車に乗り、鵲(かささぎ)が羽を広げてかけてくれた橋を渡って彦星に会いにいくことになっています。

 ところが、日本人の感覚では、訪ねていくのは男性の方。

 そこで、いつしか七夕伝説も、彦星が、天の川を渡って、織姫のもとに行くというふうに、変化していきました。

 旧暦の時代の月は、日付と連動していますから、77日の月は、いつも半月。

 それを、舟に見立てたのでしょう。

 


月の舟』は、大空を海にたとえ、そこを渡っていく月を舟にたとえた言葉です。

 必ずしも、半月だけをさしたわけではなかったようですが、

 江戸時代の歳時記『増(ぞう)山の井』には、

 〜月のみふね。月の舟。これ半月を云也(いふなり)〜

 と記されています。

 現代の七夕は、月とは無関係。

 天の川さえよく見えない現代の空に、舟は必要ないというわけではないのでしょうけど……。

 『月の舟』の存在が、ロマンティックな物語を、いっそう引き立てていたような気がします。

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発行者:夢子 こと 山下 景子

 『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』(週刊)