『風蝉』(ふうぜん)という言葉をご存知ですか?
暦の上で立秋を過ぎた今頃、秋風に吹かれて聞こえる蝉(せみ)の声のことを言います。
管理人が今のはるひ野1丁目にある「宮添みのり公園」のところにあった生家で、
小学生の頃風が吹き抜ける藁ぶき屋根の座敷で昼寝をするのが習慣でした。
その頃は蝉の声に慣れているとは言え、絶え間なくジージー蝉の声が聞こえていました。
蜘蛛の糸で作った蝉を捕まえる自作道具で、あっという間に虫かご一杯の蝉を捕まえることができました。
陽が沈みサラーと夜風が吹き始めるころは、蜩(ヒグラシ)ゼミの合唱が聞こえたものです。
ところが今は、残念ながら蝉の合唱を聞くことがなくなりました。
蝉時雨(せみしぐれ)と言う言葉は、既に死語になっています。
今年に入っても ミンミンゼミもオーシンツクツクと鳴く つくつく法師の声も聞いたことがありません。