2017年05月05日

近未来名人寄席を楽しむ…アルテリッカ演芸座

林家木久扇280

新百合21ホールで開催された『近未来名人寄席…アルテリッカ演芸座をみどりの日である5月4日に鑑賞しました。

川崎北部出身・在住の若手真打の今後の活躍・昇進を願い、毎年のアルテリッカしんゆりでは「近未来名人寄席」と銘打って、発表の機会を設けて応援しています。

この日のゲスト出演は、テレビでお馴染み「笑点」大喜利メンバーとして活躍している林家木久扇(はやしや きくおう)」(旧名 林家木久蔵)でした。

林家木久扇は、テレビでは馬鹿さを売り物にしているが、今日のステージで見た本人はまるで別人。


ウイキペディア
によれば、

笑点』などで脱力的なキャラクターが認知されているが、エッセイや著書からは、
キャラクターのイメージとは異なる相当のインテリであることを窺わせる。

笑点』で大喜利メンバー時代から木久扇を一番いじっていた桂歌丸は、
馬鹿を装っているのが一番楽。(木久扇は)頭が良い」とインタビューで語っている。


新百合21ホールで開催された「アルテリッカ演芸座」の開場を待つ人々
寄席入場500
















大卒のインテリが林家木久扇。

昭和12年生まれの80歳にならんとする林家木久扇は、本日の演題である新作落語「昭和芸能史」を、
立て板に水のごとく終戦直後の年代・歌手名・当時はやった流行歌がよどみなく出てくるのに驚いた。

観客はインテリ林家木久扇の芸に時間の過ぎるのも忘れて抱腹絶倒の時を過ごしました。


彼は 多くの重大な病(腸閉塞症に罹り生存率60%といわれる手術に成功、胃癌に罹り胃を3分の2切除、平成26年には喉頭癌)
を克服して、80歳という高齢にも関わらず高座に上がり、人々を笑いの渦に巻き込むスーパーマンと見ました。

しかも落語家・漫画家・画家でもあり、バカの皮を被った教養のある人でもあります。

そして腰が低く、ステージから右・中・左へ移動し観客に頭を下げて開演挨拶をし、終了後も長い時間 演題の上で頭を下げ続けていたのが印象に残ります。
それに引き換え管理人は、隣の人の名前さえ出てこず、ましては事柄の時系列的な把握はまるっきりだめのボケ呆けなのだから 情けないことこの上ない。


観客から『トレードマークの黄色い紋付・羽織を着てこなかったのか?』と問われたら、
あれは一着しかなく、レギューラー出演している浅草演芸ホールに置いてある』と答えていました。

林家木久扇は、このアルテリッカの高座が終わったら、夜の浅草演芸ホールに出演するため足早に退出されました。


寄席700





























演目500



中入りの時に行われた出演者提供グッヅ抽選会で

三遊亭圓丸の手拭に書かれていた名言

酒とおんなは 二合まで




女流の三遊亭小円歌は 小気味よいテンポで三味線漫談が進んだ

最後に赤い演壇の上で色っぽく鮮やかなに踊った「奴さん」は、見事だった








寄席850