川崎市には青少年教育施設が4か所あります。
*川崎市八ヶ岳少年自然の家(長野県諏訪郡富士見町)
*川崎市青少年の家(川崎市宮前区宮崎)
*川崎市黒川青少年野外活動センター(川崎市麻生区黒川)
*川崎市子ども夢パーク(川崎市高津区下作延)
管理人は川崎市社会教育委員会青少年教育施設専門部会員として、「川崎市子ども夢パーク」で開催された会議に出席。
同施設を久し振りに視察する機会を得ました。
人口149万人の川崎市には 同様の施設はここにしかなく、黒川地区からやや遠いのが残念です。
*川崎市の人口1,489,564人(2016年10月1日現在)*
川崎市には 2001年4月に施行された「川崎市子どもの権利に関する条例」があり、「子どもたち一人ひとりが大事にされなければならない。」と子供の権利が守られています。
その目的は「目の前にいる一人ひとりの子どもが、自分らしく生き、大切にされる」です。
その条例を具現化し、子どもの居場所や活動拠点を作ろうと、2003年7月に「夢パーク」がオープンしました。
夢パークは、川崎市がこの条例をもとにつくった施設であり、川崎市が決めた子どもについての約束を実現する場で、夢パーク(入園無料)は子どものこんな居場所です
*ありのままの自分でいられる場
*多様に育ち、学ぶ子どもの居場所
*自分の責任で自由に遊ぶ場
*つくりつづけていく場
*子どもたちが動かしていける場
夢パークは、子どもが安心してありのままの自分でいられる場です。
そのためには、ひとりひとりが大事にされなければなりません。
驚いたことに 夢パークでは子どもが「やりたい」と思ったことにチャレンジできるように、できるだけ禁止事項をつくらないで
「自分の責任で自由に遊ぶ」ことを大事にしています。
夢パークは 子どもたちが主体的に運営のすべてを決め実行しています。
その活動拠点と、10,000平米(3,000坪)もある園内で自由に遊べるプレーパーク(ここではたき火も使え工具も使える)、
不登校児のための「フリースペースえん」があります。
フリースペースえんは、公設民営の施設で、年齢・国籍・経済状況・障害のあるなしにかかわらず様々な背景を持つ子ども・若者が集う園です。
一日の過ごし方は、自分で決めるプログラムに従い、この指とまれ式で仲間を集めて実現することもできる居場所。
経験を生かした相談・援助活動(不登校・引きこもり・非行・いじめに悩む本人家族の相談)も行っています。
朝9時から夜9時まで開園し、いろいろな環境の子どもたち、ストレスを抱えた子どもたち、精神疾患の子どもたち、貧困家庭の子どもたちが
分け隔てなく自由に、自分のペースで自分のやりたいことを実行し、そのうちに仲間づくりも行われ社会性が育っていきます。
工作で使う素材は、すべて廃材を活用
プレーパークは、「自分の責任で自由に遊ぶ」を合言葉に、自分の限界に挑戦することもできる遊び場。
ときどきケガもする。
そこで ケガと弁当は自分持ちが合言葉で、「〜禁止」のない広場がプレーパーク
プレーパークのタワー、たき火ができるかまど、スコップなどを収納する小屋を望む。
(これらは こどもたちが自分たちで考えて、廃材を使い、工具を使って作った。大人の手は入っていない)
手作りのウオータースライダー。豊富な地下水を利用。着地点は、田んぼのような泥池。
小高い丘の下をくぐる土管トンネルが、3方に伸びている。照明はなく暗い。
レンガを積み上げた手作りピザがま。ペンキもこどもが塗る。
昼夜・天候を問わず使える屋根付き広場、全天候広場“たいよう”
ベテラン木工職人が廃材を使って物を作る手伝い。木製スプーンなど。
捨てられる金属製品を解体し、物を作る手伝い
園内には、乳幼児と障碍者優先の部屋 “ゆるり”もあります。
おもちゃや絵本、ベビーベッドや授乳スペースなどもあり、
赤ちゃん連れでも気兼ねなく過ごせます。
Posted by tomato1111 at 00:00│
催し物・子育て・福祉