
中東民主化の流れに乗り、カダフィ大佐の独裁体制が崩壊し、民主的な国家建設に動き出した北アフリカのリビア。
1969年27歳のカダフィと同志の青年将校たちによるクーデターにより、カダフィ大佐を事実上の元首とする共和国が成立以来42年間続いた独裁体制が、
カダフィ打倒を旗印にした反体制派(後のリビア国民評議会)と政権側との間で約半年間内戦状態の結果、カダフィ政権がついに崩壊した。
そのカダフィ大佐の独裁体制を維持してきた最大のよりどころは、彼の主義主張をまとめた緑の書(グリーンブック)。
これが事実上のリビアの憲法であり、政治、行政の唯一の指針として使われてきたが、カダフィ体制の崩壊とともに、消え去った。