2016年08月25日

リビア・カダフィ大佐の緑の書(グリーンブック)

カダフィ語録1
中東民主化の流れに乗り、カダフィ大佐の独裁体制が崩壊し、民主的な国家建設に動き出した北アフリカのリビア

196927歳のカダフィと同志の青年将校たちによるクーデターにより、カダフィ大佐を事実上の元首とする共和国が成立以来42年間続いた独裁体制が、
カダフィ打倒を旗印にした反体制派(後のリビア国民評議会)と政権側との間で約半年間内戦状態の結果、カダフィ政権がついに崩壊した。


そのカダフィ大佐の独裁体制を維持してきた最大のよりどころは、彼の主義主張をまとめた緑の書(グリーンブック)

これが事実上のリビアの憲法であり、政治、行政の唯一の指針として使われてきたが、カダフィ体制の崩壊とともに、消え去った。


同時にカダフィ政権が採用してきた緑一色の国旗も、捨てられて前のリビア王国の国旗が採用されて国連にも掲揚されている。


カダフィ語録ともいうべき緑の書(グリーンブック)を、現役時代のリビア出張時に現地の高官から戴き、今も所有していてわたしの宝物の一になっている。

リビア国民の97%がイスラム教ということで、緑の書はアラビア語で書かれており、浅学のわたしには一言も判読できないが、カダフィ政権が崩壊した今となっては貴重な史料ではないだろうか?
 
     (平成23年9月16日(金)朝日新聞朝刊国際欄の記事を転載)
    (参考:リビアのカダフィ語録

緑の書 リビヤ230917

Posted by tomato1111 at 00:00