2015年10月12日

動き出したドイツの「ハト時計」(からくり時計)

ハト時計5_230
管理人が西ドイツに赴任していた駐在員時代(今から30年以上前)、家族で休暇に南ドイツ シュヴァルツヴァルト地方へ行ったときに記念に買い求めた「ハト時計」がありました。
帰国時にも引っ越し荷物の中に入れて日本へ持ってきた「ハト時計」は、梱包も開かず我が家の倉庫で休眠していましたが、先日、開梱して部屋の中に飾って、息を吹き込みました。
精密な「ハト時計」には、ドイツの知恵と技術がふんだんに吹き込まれた工芸品です。
今は時間になると、ハトが顔を出して鳴いて時報を告げ、小鹿が飛び跳ね、木こりの人形が斧をふるい、スイス製オルゴールが流れ、水車が回ると同時に、4人の人形が踊りだします。


ハト時計1250ドイツの「ハト時計」・「からくり時計」は、1783年ドイツで発明されたと伝えられている200年以上の長い歴史があり、
人間の暮らしと共に歴史を刻み続けた世界でも有数の時計です。
ドイツとスイスの国境に近いドイツのシュヴァルツヴァルト地方がその原産地といわれ おもりで動かす木製の振り子時計です。


ハト時計2_300





























ハト時計4_250







毎時 丁度に時計上部の小さな窓が開き、小鳥の模型(ハト)が顔を出し 時刻の数だけ鳴き時報を教え、半にも一度鳴きます。


ハト時計3_250




オルゴールの曲に合わせ、窓の上部にいる4人の人形がそれぞれ回転すると同時に、4人が乗った台も回転して回りだします。

そして下段の左側にある水車がゆっくりと回転します





南ドイツの伝統工芸である「ハト時計」は、動力源は鎖についたおもりの重力を利用しています。

おもりは細長い松ぼっくり形状の金属製で320g、通常は三つあって、一つは時間を動かすため、もう一つは時報(鳩や鐘の音)、もう一つはオルゴールを動かすためのものです。

電池を使わない省エネルギーのおもり式ハト時計のムーブメントには8日巻と1日巻があり、おもりの付いていないもう一方の鎖を手で引くことで巻き上げます。


時間合わせは、振り子の位置を機械的に微妙に動かして調整するという のどかなアバウトな方法で行います。


現在はおもり式の「ハト時計」の他に クオーツを使った現代的な電池式「ハト時計も売られています。


Posted by tomato1111 at 00:00