2015年08月14日

「一葉草」(ひとはぐさ)

桐色

一葉草』(ひとはぐさ)をご存知ですか?

これは、(きり)の異名です。

これは私立校の桐蔭学園桐光学園の校章にも桐が使われています。


            一葉草』(ひとはぐさ)


 ☆--------------------(きり)の異名--------------------

 

 「一葉(いちよう)落ちて天下の秋を知る」……。

 

中国・前漢時代の思想書・『淮南子(えなんじ)』から生まれた言葉です。

葉が一枚落ちるのを見て、秋が来たことを知る……。

転じて、小さな前触れから、大きな情勢を予知することのたとえとされてきました。


中国では、この「一葉」は、「梧桐(あおぎり)」をさすといわれます。

やがて、日本に伝わり、いつしか、「桐一葉(きりひとは)落ちて天下の秋を知る」と変わりました。

そして、わずかな事柄から、衰亡の兆しを知るたとえとして用いられるようになります。 


一葉草』という異名も、ここからきたようです。

桐の葉が、最初の一枚を落とすのは、いつのことでしょう。


兆しを知るのは、確かに難しいこと

ですが、危うい兆候に気づいたとして、そのあと、どう行動するかは、もっと難題です。

桐なら、すべて葉を落としても、初夏になれば、みごとな花を

咲かせることができます。

でも、天下の秋は、不毛の悲劇につながりかねないのです。

桐の花300


桐の花



発行者:夢子 こと 山下景子

 『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』(週刊)