いつもは 農協の帽子をかぶり 腰には 薄汚れたタオルをぶら下げ 地下足袋を履いて 黒川をウロチョロしているのが管理人。
朝は はるひ野にある管理人の迎賓館マクドナルドの朝マックで済ませ 昼は畑にある東屋（あずまや）で 袋ラーメンを食べてから昼寝をして暇つぶしをしているグータラ爺の管理人。
このところ陽気が良くなり 春めいてきて 桜や梅の話題に事欠かない季節と相成り候。
その管理人が 茨城県水戸市にある「偕楽園」の花便りを聞き 無性に行きたくなってはとバスの日帰りツアーへ 3月18日に参加。
ツアーの名称は、「料亭 霞月楼（かげつろう）」というもので、茨城県土浦市にある創業明治２２年の老舗料亭 霞月楼でゆったりと会席料理を楽しむのが目的で、ついでに水戸の梅の名所 偕楽園も訪ねようという企画ツアー。
老いた体を労わるため ゆとりのある はとバスの最上級バス「貴賓席の旅 ピアニシモ3号」を利用。
バスは浜松町を出発し 常磐道を通り 「シャトーカミヤ」へ。
(茨城県牛久市中央３丁目２０−１)
ここは神谷傳兵衛が1903年（明治36年）に茨城県牛久市に開設した日本で最初の本格的ワイン醸造場で国指定重要文化財。
ここで多種なワインを試飲。
また浅草の神谷バーで有名なデンキブランも生産販売しており土産に買う。
（写真は、レストラン キャノン）
その後は 目的の老舗料亭 霞月楼へ。
（茨城県土浦市中央1-5-7）
食事にたっぷりと９０分の時間があったが、一品づつ運ばれてくる目と舌に優しいおいしい会席料理を堪能していると、あっという間に時間が過ぎて行った。
安ホテルのバイキングやマックのハンバーガーを食べているのとは違い、心から充実感がわいてくる至高のランチで、黒川のぐうたら爺は感激のひと時だった。
昭和天皇、リンドバーグ夫妻、ツェペリン夫妻、吉田茂という著名人や山本五十六たちが愛用した現存する歴史的な料亭。
わたしたちが食事をした部屋は、菊の間。
料亭の女将から当時の特攻隊員が書いた寄せ書き屏風が紹介された。
『KGと呼ばれて、海軍さんから愛された当霞月楼でございますが、御馴染みだった士官さん達も、特攻隊として次々と戦死されました。
その頃の送別の宴に際して、当店の屏風に残された寄せ書きでございます。
芸者の似顔絵や御座敷名もかかれております。
悲しくも、辛い歴史を秘めたものでございますが、この機会に紹介させていただきます。』
と、切々と哀切を込めてそのいわれを紹介。
特攻隊兵士による刀傷がある床柱
竹下夢二の肉筆画
昼食後は、日本三名園の一つ「水戸偕楽園」へ。（日本三名園：金沢の兼六園、岡山の後楽園、水戸の偕楽園）
江戸時代天保１３年に水戸藩主徳川斉昭公によって造られた偕楽園には、１００種３０００本の梅が植えられている。
わたしが訪れた３月１８日の開花状況は、２６４８本の開花が認められ、全体の８８％の開花で全体的に見ごろという好コンディションだった。
平日だったのでそれほどの人混みもなく、梅の名所偕楽園を楽しむ。
『かっての花見というと桜ではなく、梅だった』とはとバスのガイドさんが解説していましたが、寒い冬を超えてきた梅の花には風情がある。
広い１３haもある園内の高台に梅と千波湖を一望に見下ろす木造2層3階建ての好文亭がある。
これは徳川斉昭自らが設計したものといわれ、ひっきりなしに観光客が訪ねている。
話の種にと管理人も受付に行ったところ、年齢を聞かれたので答えたら、『７０歳以上の方は無料です』という有難い返事。
茨城県人とか水戸市民などというけち臭い条件なく、７０歳以上はタダという度量に感服した次第。
好文亭からの眺め
好文亭からの眺め
かなたには、千波湖が望める
和服を着た女性と水戸黄門に扮した男性が、写真モデルになっており、人だかりができていた。
（助さん格さんは、所要のためか不在だった。）
江戸時代の水戸藩主・徳川光圀公 水戸黄門（みとこうもん）は別名称
千波湖ほとりにある水戸藩主・徳川光圀公の像
千波湖
土浦市といえば管理人の現役時代、防衛省土浦支所・武器学校へのシステム打ち合わせに何度か訪れた懐かしいところであり、
水戸は会社の営業所があったので毎期の受注予実算関係で訪れた懐かしいところ。
当時は猛烈サラリーマンの端くれだったので、水戸に行っても偕楽園内の散策経験がなく、特急列車「ひたち号」の車窓から偕楽園と千波湖を見るだけだった。
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はとバス 『貴賓室の旅』 とは
「最上級バスで行く。上質でゆとりのある旅」と はとバスは銘打っている。
バスの名前は Pianissimo�掘�ピアニシモ�掘法�
はとバスといえば、黄色いボディカラーですが、これは黒っぽいカラー。
ボディサイドに波打った金色の線が二組描かれていて、それぞれ８本、１０本の線を水引きに見立てており、８と１０で八トを意味している
１． 横３列、縦８列の２４席のゆとり座席配置 座席幅５０５ｍｍと飛行機のビジネスクラス相当
２． フットレスト、レッグレスト、ひじ掛けテーブル、１００Ｖコンセント付の総革張りシート
３． 広々とした化粧室付水洗トイレ
４． すべてのシートに多重感知式３点式シートベルト
５． 前方の障害物をミリ波で感知し、万一の衝突に備えてブレーキが自動作動する「衝突被害軽減ブレーキ」の装備
６． 貸し切りバス事業者安全性評価認定制度で最高ランク取得の専属乗務員による運航
社内サービスは
１． おしぼり・スリッパのサービス
２． ドリンク・お菓子（ホテルのクッキー）サービス。コーヒーは車内でコーヒーメーカーを使う本格派
３． ひざ掛け毛布ブランケットサービス
４． 飛行機並みの無線によるオーディをサービス。（ＴＶ、クラッシック、ポピュラー）
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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