2014年11月12日

世界遺産・熊野古道 完全踏破の旅三日目(11月7日)

0熊野古道看板300今日の熊野古道 完全踏破の旅は、今回の旅の中で最もきつい山道が連続し、アップダウンがある難所の「大雲取越(おおぐもとりこし)」ルートです。

朝の8時に大門坂(だいもんさか)を出発し、杉並木が続く山道を進み、大門坂石段を登って熊野三山の熊野那智大社へ。同じ境内の隣り合わせにある青願渡寺(せいがんとじ)にお参りをして、新宮市の小口(こぐち)を目指した、根をあげたくなるような厳しい山道が延々と続きます。ゴールの小口迄、人家や営業中の茶屋も無く静寂なきびしい古道・山道でした。これこそが世界遺産 熊野古道です。 

厳しければ厳しいほどの古道を参詣のために歩くことにより、今まで背負ってきた悪業を降ろし、その結果、癒されて新しい自分に蘇ることができるという御利益を信じ、きつくて辛い山道をただひたすらに黙々と歩きました。ともかく山に入った以上、自分の足で歩かなければなりません。

総歩行距離は計画では14.5km(わたしの歩行計の歩数は、24557歩を示していた)、平坦な道ではないので、所要時間は休憩を含み9時間を要し、夕闇が迫る午後5時に今夜の宿「小口自然の家」にたどり着きました。



0大門坂400





大門坂から那智大社を目指して山道を行く





大門坂は日本三大古道の一つで熊野詣で栄えた当時の面影を美しく残しています。
那智山へと全長600m、高低差約100mの苔むした石畳道が古道の雰囲気を伝えています。

0大門坂を登る400
















0佐野王子400





多冨気王子(たふけおうじ)跡









0那智熊野大権現400





熊野那智大社の山門






熊野那智大社
は、那智山青岸渡寺(せいがんとじ)とともに熊野信仰の中心地として栄華を極め、古来より多くの人々の信仰を集めました。
熊野速玉大社・熊野本宮大社とともに熊野三山の一つ。
467段の石段の上に6棟からなる社殿は、標高約500mに位置しています。

残念ながらお祓いを受けないと、大社の境内に入れず、時間がなかったので外の塀の隙間から撮影した写真が下記)


0熊野那智大社1000




























0青岸渡寺650






熊野青岸渡寺

(せいがんとじ)

神仏分離令以前は、那智の「如意輪堂」として熊野那智大社と一体でした。

西国巡礼の一番札所です。














0那智大滝を見る500








青岸渡寺の境内から望む那智大滝








青岸渡寺の隣から本日の主コース『大雲取越(おおぐもとりこし)』の山道に入ります。

このコースは、熊野古道の最難関ルート。

0歩く400




那智高原を経て「登立茶屋跡(のぼりたてちゃや)」へ












0舟見茶屋跡400



熊野灘を望む「舟見茶屋跡」で休憩、昼食










色川辻、林道交差、林道交流を経て



0地蔵茶屋跡400



明るく広々とした「地蔵茶屋跡」で休憩






0石倉峠を目指して400







石倉峠を目指して登ります。








0石倉峠250







石倉峠









越前峠
大雲取越(おおぐもとりこし)」ルートである中辺路(なかへじ)の最高所870m。
今夜の宿泊所がある小口(こぐち)標高が65mなので、一気に800mの高低差を下ります。
急な下り坂の途中には苔の生えている巨大な石が連続するところがあり、滑落に注意しなければなりません。

0越前峠解説500



















楠の久保旅籠跡(くすのきはたご)



0円座石450







円座石(わろうだいし)









0円座石解説500




















0大雲取看板350





大雲取登り口を経て今日のゴール「小口橋」へ、











0小口自然の家400

宿泊は「小口自然の家

廃校を利用した宿泊施設。

教室を部屋に間仕切り、部屋の床には畳が敷き詰められていました。

長い廊下の片側に部屋が並び、学校の面影を残した独特の雰囲気を持っています。

「大雲取」と「小雲取」の中間に位置します。





下記ルートマップは、「和歌山県街道マップ 熊野古道」からの転載


中辺路(大雲取越 熊野那智大社ー小口)1500


Posted by tomato1111 at 00:00