今日の熊野古道 完全踏破の旅は、今回の旅の中で最もきつい山道が連続し、アップダウンがある難所の「大雲取越(おおぐもとりこし)」ルートです。
朝の8時に大門坂(だいもんさか)を出発し、杉並木が続く山道を進み、大門坂石段を登って熊野三山の熊野那智大社へ。同じ境内の隣り合わせにある青願渡寺(せいがんとじ)にお参りをして、新宮市の小口(こぐち)を目指した、根をあげたくなるような厳しい山道が延々と続きます。ゴールの小口迄、人家や営業中の茶屋も無く静寂なきびしい古道・山道でした。これこそが世界遺産 熊野古道です。
厳しければ厳しいほどの古道を参詣のために歩くことにより、今まで背負ってきた悪業を降ろし、その結果、癒されて新しい自分に蘇ることができるという御利益を信じ、きつくて辛い山道をただひたすらに黙々と歩きました。ともかく山に入った以上、自分の足で歩かなければなりません。
総歩行距離は計画では14.5km(わたしの歩行計の歩数は、24557歩を示していた)、平坦な道ではないので、所要時間は休憩を含み9時間を要し、夕闇が迫る午後5時に今夜の宿「小口自然の家」にたどり着きました。