2014年10月21日

劇団民藝10月公演「コラボレーション」を観劇

コラボレーションパンフレット黒川に拠点を置く劇団民藝の10月公演「コラボレーション」を千秋楽の20日に鑑賞した。
今回の演目が「コラボレーション」だったが、タイトルを聞いただけでは芝居の内容について予想が立たずそのまま劇場の紀伊国屋サザンシアターに赴き指定席で演技の流れを追って行った。

作品はドイツのオペラ作曲家「リヒャルト・シュトラウス」と、17歳年下のオーストリア国籍のユダヤ系作家「シュテファン・ツヴァイク」の二人が、良いオペラを作り上げようと当時の時代背景・ナチスドイツ、ヒットラーのユダヤ人迫害などを織り込んで、作業を共同(コラボレーション)で行う過程が演じられている。

民藝の芝居は娯楽作品ではないので、常に頭をフル回転して役者のセリフに全神経を集中して聞かないと理解が難しく、かつそれが面白い。

   (左:公式パンフレット)

           (参考:劇団民藝 索引) 


質素な舞台上で、ドイツのガルミッシュ、オーストリアのザルツブルグ、ドイツのドレスデン・ミュンヘン、ブラジルなど15か所の場所を想定してストーリーが進行。

あの映画「戦場のピアニスト」の脚本家・劇作家ロナルド・ハーウッドの原作を、民藝の丹野郁弓が翻訳し、渾大防一枝(こんだいぼうかずえ)氏が演出、シュトラウスを西川 明氏、ツヴァイクを吉岡扶敏(よしおかふとし)氏が演じた。


目立たず派手さはないが、手を抜かず、しっかりした芯で作品を誠実に創り上げていく劇団民藝の底力を見た気がする作品だった。

丹野氏が日本語に翻訳し役者が日本語で演じているが、その絶妙なセリフに驚き、翻訳のすごさに思いをいたらした。

また出演者はたったの6名で2時間半の芝居が展開していくが、シュトラウス役の西川 明氏のセリフの量は、想像を絶するほどではないかと思う。

そして迫真の演技と相まって他の演技者と芝居を盛り上げていく役者西川氏の実力には敬服した。


管理人のわたしは柄にもなく歌劇が好きでおよそ300枚近いDVD
を持っているが、この芝居に関連する歌劇「無口の女」は、残念ながら持っていない。

シュトラウスの「薔薇の騎士」、「サロメ」、「喜歌劇こうもり」、「カプリッチョ」、「喜歌劇ウイーンかたぎ」の歌劇DVDはあるが、「無口の女」はない。生きているうちに観てみたいものだ。


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写真:左から吉岡扶敏、西川明












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写真:左から吉岡扶敏、西川明、戸谷友、藤田麻衣子












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写真:左から西川明、吉岡扶敏









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写真:左から吉岡扶敏、西川明、戸谷友