2014年04月19日

奈良県・吉野山の桜

0桜250同じことを繰り返して話すようになった管理人の認知症改善を目的にして、老妻がわたしを「京都・大阪・奈良の桜めぐり」の旅に連れ出してくれました。
すべて計画は妻が練り、一言も旅行の内容には口を出さず、ただひたすら「ありがたや、ありがたや!」と老妻の指示に従い、後についていく気楽な旅行でした。
先ず日本一の桜の名所として知られる奈良県・吉野山へ。

<吉野山世界遺産即ち2004年に紀伊山地の3霊場と参詣道(通称:熊野古道)世界文化遺産に登録されています。

(3霊場:熊野三山・高野山・吉野、参詣道:大峯・熊野参詣道・大峯奥駈道・高野山町石道)>

(写真はクリックすると、画面一杯に拡大表示することができます。お試しあれ!)


吉野山の桜1300年も前から「ご神木」として崇拝され、花見と参拝が一緒に行われて来た事が大きな特徴。
古来桜が多く、淡い色合いのシロヤマザクラを中心に2003万本の桜が密集約三万本と言う世界に類を見ない規模の山桜が咲き誇り、その光景は古来より千本桜」「一目千本等と形容されています。
儚げ(はかなげ)で可憐な山桜がふもとから山頂へ、尾根から尾根へ、谷から谷へと山全体を埋め尽くしてゆくさまは、じつにお見事です。

0中千本1















中千本からの眺め







0奥千本を望む






















中千本から上千本(写真中央付近)、奥千本(写真上部中央付近)を望む


0吉水神社からの眺め

























シロヤマザクラは下・中・上・奥の4箇所に密集しており、”一目に千本見える豪華さ”という意味で「一目千本」とも言われています。









おのおの下千本(しもせんぼん)、中千本(なかせんぼん)、
上千本(かみせんぼん奥千本(おくせんぼん)と呼ばれており、例年4月初旬から末にかけて、下→中→上→奥千本と、山下から山上へ順に開花してゆくため、長く見頃が楽しめます。(引用:桜の見所完全ガイド、吉野山観光協会)

管理人が訪れた4月16日(水)は、下千本(しもせんぼん)は葉桜中千本(なかせんぼん)は花吹雪上千本(かみせんぼん)が満開、奥千本(おくせんぼん)が五分咲という状況でした。

0吉野山観光地図


























この桜を見るためにはこのシーズンに限られるため、残りの人生で二度と見る機会は来ないと思い、この世の見納めとなる良い冥途への土産となりました。


吉野山・中千本にある「金峯山寺(きんぷせんじ)」 蔵王堂は国宝。
金峯山寺は吉野山のシンボルであり、修験道の総本山。
蔵王堂は正面5間、側面6間、高さ約34m、檜皮葺き(ひわだぶき)の、東大寺大仏殿に次ぐ木造大建築
蔵王堂に安置されている日本最大の秘仏 金剛蔵王権現(重要文化財)3体が、3月29日から6月8日まで、特別ご開帳されており、拝顔をさせていただきました。
鮮やかな色でかたどられており高さが7m以上もある見上げるような巨大なご本尊でした。


0金峯山寺蔵王堂0御開帳案内2000蔵王堂表示板200
















0金峯山寺金剛蔵王権現_400




日本最大の秘仏 金剛蔵王権現(重要文化財)3体