
『寒 蝉』(かんせん)
☆--------------夏から秋にかけて鳴く蝉のこと--------------
七十二候では、「寒蝉」と書いて、「ひぐらし」と読ませていますが、「つくつくぼうし」のことをさす場合もあります。
どちらかというと、ひぐらしの方が、早く鳴き始め、秋を告げるように鳴くのは、つくつくぼうしの方。
が、ひぐらしの声は、「カナカナカナ……」と、いかにも涼しげで、秋らしく聞こえるからでしょう。
とはいえ、つくつくぼうしも、その独特な鳴き声とともに、親しまれてきました。

『寒 蝉』(かんせん)
☆--------------夏から秋にかけて鳴く蝉のこと--------------
七十二候では、「寒蝉」と書いて、「ひぐらし」と読ませていますが、「つくつくぼうし」のことをさす場合もあります。
どちらかというと、ひぐらしの方が、早く鳴き始め、秋を告げるように鳴くのは、つくつくぼうしの方。
が、ひぐらしの声は、「カナカナカナ……」と、いかにも涼しげで、秋らしく聞こえるからでしょう。
とはいえ、つくつくぼうしも、その独特な鳴き声とともに、親しまれてきました。
「つくづく惜し」「つくづく憂(う)し」「筑紫(つくし)恋し」……。
「美し佳(よ)し」と聞きなされたことから、「美し」という異名も持っています。
昔の「美し」は、どちらかというと、「かわいい」とか「いとおしい」に近い感情。
「かわいいね、すてきだね……」
蝉の鳴き声は、ラブコールですから、蝉語を訳したら、本当に、こう言っているのかもしれませんね。
「寒蝉、枯木(こぼく)を抱(いだ)く」……。
その場を動こうとしないたとえです。
秋の蝉は、枯れ木にしがみついて、鳴き死にするまで、動かないからだとか。
限られた時を惜しむように鳴く蝉……。
だからこそ、今いる場所で、ベストを尽くそうと思っているのでしょうね。
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発行者:夢子 こと 山下 景子
『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』(週刊)
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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