2013年06月23日

雨接待(あめせったい)

           雨接待』(あめせったい

--------------------雨に見舞われること--------------------


雨降り突然の雨に見舞われたり、雨に降りこめられたりすることを、江戸時代は、『雨接待』といいました。

雨を、一種のおもてなしと受けとめているところが、おもしろいですね。

どちらかというと、皮肉なニュアンスをこめて、使われたようです。

自分にとって、好ましくない対応をされたとき、「ずいぶんなご挨拶だね」というような感じでしょうか。

それでも、天のの手荒な歓迎と思えば、つい、頬笑みがこぼれそうです。

雨が降らなけければ、困るのも、私たち。


日照りの後の雨は、「喜雨(きう)」「雨喜び」などといって、今度は、人間側が、大歓迎しました。

 なんといっても、恵みの雨……。

雨接待』という言葉の中にも、むげに雨を嫌がるものではないという気持ちが含まれているのかもしれません。

そうそう、外出すると、いつも雨になる人を、雨男雨女といいますね。

もしかしたら、雨の神様のお気に入りなのかも……。

 

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    発行者:夢子 こと 山下景子

           『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』(週刊)