『濡れぬ雨』(ぬれぬあめ)
-----------------------松風のこと-----------------------
みなさんは、「濡れない雨」と聞いて、どんな雨を想像するでしょうか。
昔の人は、松風の音を聞いて、雨を連想したようです。
〜かげにとて立ちかくるれば から衣
ぬれぬあめふる松の声かな〜 (紀貫之)
ですから、『濡れぬ雨』とは、松風のこと。
『濡れぬ雨』(ぬれぬあめ)
-----------------------松風のこと-----------------------
みなさんは、「濡れない雨」と聞いて、どんな雨を想像するでしょうか。
昔の人は、松風の音を聞いて、雨を連想したようです。
〜かげにとて立ちかくるれば から衣
ぬれぬあめふる松の声かな〜 (紀貫之)
ですから、『濡れぬ雨』とは、松風のこと。
時雨(しぐれ)の音になぞらえて、「松風の時雨」などともいいました。
古来、松風の音は、大変好まれてきた音です。
茶の湯では、お茶のたぎる音を松風と呼び、琴の音も、松風にたとえられてきました。
松の梢を吹き渡ってくる風の音……。
人は、その音を聞きながら、さまざまなもの思いにふけったのでしょう。
たしかに、心を落ち着かせてくれるような気がします。
そして、すがすがしい気持ちにさせてくれる風です。
大地に潤いは与えませんが、心を潤してくれる雨といえるかもしれませんね。
発行者:夢子 こと 山下 景子
『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』(週刊)
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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