2013年02月16日

劇団民藝2月公演「真夜中の太陽」を鑑劇

パンフレット_180 

新宿・紀伊國屋サザンシアターで劇団民藝2013年幕開き公演「夜中の太陽」を2月15日(金)に鑑賞した。

キャストはベテランの日色ともゑと若い女性が12名(うち5名が20代、初舞台の新進)の合わせて13名が女性で、男性が端っこの方で二人登場するという異色の芝居。

時代は太平洋戦争末期の1944年、白鶴女学院の音楽室と言う設定で、女学生は全員もんぺ姿で中には懐かしいかすり模様のもんぺをはいている人が混じり、古い人間のわたしも懐かしさを覚えた。

軍服姿の数学教師 平松敬綱はカーキ色の兵隊姿で足にはキリリとゲートル(欄外参照)が巻き付けられていて、これまた懐かしさが込み上げてきた。

それをみてわたしは子供の頃、戦争から戻ってきた父親が戦地から持ち帰ったカーキ色のゲートルを子供の自分の足に巻き付けた記憶がよみがえってきた。

本公演は、2月24日(日)まで新宿・紀伊國屋サザンシアターで開演されている。
   (左:公式パンフレット)

    (参考:劇団民藝 索引


パンフレットによれば「戦争を知らない世代が作る戦争モノの芝居、原案・脚本・演出・スタッフ・キャストのほぼ全員が戦後生まれ」とあり、考えればすでに今年は戦後68年。

現代世代が描写した戦時風景が、今回公演の最大の見どころとある。

 

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(写真:前列中央 日色ともゑ)

 




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(写真:左から中地美佐子、日色ともゑ、野田香保里、山内さとみ、八木橋里紗)

 



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(写真:左から高木理加、望月香奈、斎藤詩織、日色ともゑ、金井由妃)




(参考)ゲートルとは、脚絆(きゃはん)のこと。

     脛の部分に巻く布や革でできた被服。

 

活動時や長期歩行時に、ズボンの裾が障害物にからまったりしないよう裾を押さえ、脛を保護し、足首を圧迫しうっ血を防いで血流を良くする等の目的がある。

日本では江戸時代からひろく使用され、終戦までは西洋型脚絆が軍装の一部を構成した。

現在でも裾を引っ掛けることに起因する事故を防いだり、足首や足の甲への受傷を防ぐ目的で着用を義務付けている職場があり、作業服などを扱う店で販売されている。

包帯状の細い布を巻いて脚絆を作るものをいう。

19世紀末から使われ始める。

世界の軍隊の軍装としては第一次世界大戦をピークに、第二次世界大戦頃までは長靴とともに各国の陸軍を中心に広く用いられた。

欠点としては、上手に巻くには慣れが必要で、高温多湿の環境下ではシラミなど害虫の温床になりやすい。

戦後に編上げ式の半長靴が普及するにつれてとって代わられた。

(出典:ウィキペディア)

 


Posted by tomato1111 at 00:05