2012年09月22日

四国八十八ヵ所お遍路の旅…2日目

遍路イメージ

<阿波の国 発心の道場編>
平成24年9月21日(金)

今日は9か所の札所を巡るハードスケジュール。

朝食を6時半に取り、遍路に出た。

途中のバス車内で仏教典を読む朝の勤行が行われて、一日のスタートを切った。
   (写真:すべてはクリックで拡大表示可能)
    (四国八十八か所お遍路巡礼地図


9番 法輪寺

第九番 正覚山 法輪寺
(しょうかくざん ほうりんじ)

  (本尊:涅槃釈迦如来 開基:弘法大師)

  (徳島県土成町土成字田中198−2)

 


本堂には八八ヵ所唯一といわれる珍しい寝姿の涅槃釈迦如来像が祀られている。

像は弘法大師作で釈迦入滅後の際、北枕に顔は西向き右わきを下に寝ている姿を現している。

 



 

10番 切幡寺

第十番 得度山 切幡寺
(とくどざん きりはたじ)

  (本尊:千手観世音菩薩 開基:弘法大師)

  (徳島県市場町切幡観音)

 


山麗の山門から境内までは、坂道と333段の階段がある。大師が四国巡錫中に出逢った娘の願いで千手観世音菩薩像を一夜で刻み、娘を得度させ秘密潅頂させたところその娘の身から七色の光明が放たれ、千手観音に化身したという。そこで大師は嵯峨天皇に奉請して一寺を建立したのが切幡寺の開基となった。

 

本堂には本尊が二体あり、大師作の千手観世音菩薩を南向きに、もう一体の娘が化身した女人即身成仏の観音菩薩を北向きに安置してある。

 

 

11番 藤井寺

第十一番 金剛山 藤井寺
(こんごうざん ふじいでら)

  (本尊:薬師如来 開基:弘法大師)

  (徳島県鴨島町飯尾1525)

 


弘法大師がこの地で17日間修行し、その時境内に自らが五色の藤を植えたという由来から藤井寺。

 

寺の本尊は大師作の900年以上前の薬師如来で、年号の分かっているものとしては、札所最古の仏像として国宝に指定されている。

 

 

 


12番 焼山寺

第十二番 摩廬山 焼山寺
(まろざん しょうさんじ)

  (本尊:虚空蔵菩薩 開基:役行者小角)

  (徳島県神山町下分字地中318)

標高938mの焼山寺山の八合目付近に位置するこの寺は、八十八ヵ所中、一番の難所。

開基は役行者小角(えんのぎょうじゃおづぬ)

 

岩窟に閉じ込められた大蛇伝説の残る寺

 

 


13番 大日寺



第十三番 大栗山 大日寺(おおぐりざん だいにちじ)

  (本尊:十一面観世音菩薩 開基:弘法大師)

  (徳島県徳島市一ノ宮町西丁263)

 


両手の中の観音様が幸せを運ぶ

住職は88か所でただ一人の外国人女性が勤めて居られる。

 



14番 常楽寺


第十四番 盛寿山 常楽寺(せいじゅざん じょうらくじ)

(本尊:弥勒菩薩 開基:弘法大師)

(徳島県徳島市国府町延命606)

 


この地で弘法大師が修行中、化身した弥勒菩薩が大師に妙法を授けたそう。そこで大師は霊木にその姿を刻み堂宇を建て本尊にした。弥勒菩薩の本尊は、八十八ヵ所唯一のもので、釈迦入滅後、56億7千万年後この世に下生し、衆生を救済するという有り難い未来仏。

 



15番 国分寺



第十五番 薬王山 国分寺(やくおうざん こくぶんじ)

  (本尊:薬師如来 開基:行基)

  (徳島県徳島市国府町矢野718−1)

 


天平十三年(741)聖武天皇が天下泰平を祈願して建立した全国66国分寺中の一つ。

 





16番 観音寺



第十六番 光耀山 観音寺
(こうようざん かんおんじ)

  (本尊:千手観世音菩薩 開基:弘法大師)

  (徳島県徳島市国府町観音寺49−2)

 


弘法大師がこの地を訪れ等身大の千手観世音菩薩を刻み本尊とした。両脇侍に不動明王と毘沙門天を安置している。

 

 



17番 井戸寺

第十七番 瑠璃山 井戸寺
(るりざん いどじ)

  (本尊:七仏薬師如来 開基:天武天王(勅願))

  (徳島県徳島市国府町井戸寺北屋敷80−1)

 


本尊の七仏薬師如来は聖徳太子作と言われている。全国でも珍しい。

 





徳島グランヴィリオホテル9月21日200


<宿泊>

〒770−0941

徳島市万代町3−5−1 

徳島グランヴィリオホテル

 







遍路姿
お遍路の姿

お遍路は遊びの旅ではない。

1200年続く仕来たりに則って、決まったスタイルで行うもので、わたしもお遍路姿に身を包み、巡拝者になりきって旅を続けている。そのスタイルとは、

*身にまとうものは白装束。昔のお遍路は道も整備されておらず、交通機関も発達していなかった。お遍路に出るということは、その期間中に死を迎えるかもしれないということで、死に装束の白衣を身につける。

菅笠(すげがさ)。傘には「同行二人」と書かれたもので、お堂でも笠を被ったまま礼拝することができる正装具。

輪袈裟(わげさ)。礼拝の正装具であると同時に、遍路の道中修行の身支度として着用。

金剛杖(こんごうづえ)。杖は遍路を導く弘法大師の化身と言われる大切な道具。取り扱いにも代々の注意を払う。

*経本。般若心経や四国霊場用の経が含まれているもので、札所ではこれを読経する。

数珠(じゅず)。いつもみにつけておく。但し、手洗いなどに入る時は、輪袈裟などとともに外す。

納札(おさめふだ)。各札所の本堂と大師堂の二か所にある納札箱におさめる。

(⇒四国八十八ヵ所お遍路の旅…3日目 を読む!)


Posted by tomato1111 at 00:05