2012年10月01日

四国八十八ヵ所お遍路の旅…11日目

礼拝カット250 

<讃岐の国 涅槃の道場編>平成24年9月30日(日)

今日は(香川県)讃岐の国 涅槃の道場の札所10か所を巡った。
台風17号が四国に接近していたため、夜半から激しく雨が降っており、初めての雨の中でのお遍路となった。

   (四国八十八か所お遍路巡礼地図


72番 曼荼羅寺350

第七十二番 我拝師山 曼荼羅寺
(がはいしざん まんだらじ)

  (本尊:大日如来  開基:弘法大師)

  (香川県善通寺市吉原町1380−1)


大同2年(807)に唐から帰国した大師が亡き母の菩提を弔うために、伽藍を建て大日如来を刻み安置したのが札所の始まり。
この寺は唐から持ち帰った曼荼羅も安置したことで寺号が改称された。

仏教の宇宙観を具現化した曼荼羅空間が広がる寺。




73番 出釈迦寺350 

第七十三番 我拝師山 出釈迦寺(がはいしざん しゅしゃかじ)

  (本尊:釈迦如来 開基:弘法大師)

  (香川県善通寺市吉原1091)


弘法大師が7歳の時、衆生救済の請願をたて、この山の山頂から身を投じた。すると釈迦如来が出現して「一生成仏」の旨を告げたと言われる。

このお告げにたいそう感激した大師は、後に釈迦如来を刻み、本尊として堂宇を建てたのがこの寺の始まりという。






 

73番 出釈迦寺解説500

















74番 甲山寺350


第七十四番 医王山 甲山寺
(いおうざん こうやまじ)

  (本尊:薬師如来 開基:弘法大師)

  (香川県善通寺市弘田町1765−1)


この辺りは弘法大師の故郷。

幼少時代の仏像や草木の小堂を作って遊んだ地。開基は霊地を探していた時に逢った一人の翁の、この地に寺を建立せよというお告げによって行われた。





 75番 善通寺山門350

第七十五番 五岳山 善通寺(ごがくさん ぜんつうじ)

  (本尊:十一面観世音菩薩 開基:聖武天皇)

  (愛媛県小松市新屋敷甲428)

 

弘法大師生誕の地。

真言宗善通寺派の総本山で、高野山・東寺とともに大師三大霊場の一つ。

善通寺の宿坊に宿泊した今朝は、5時半に勤行があり僧侶とともに参加した。

御影堂の地下にある「戒壇めぐり」を経験。

前を歩く人の姿も見えない真っ暗やみのおよそ100mの通路を、壁に手を当てながら巡る。

途中で現代の科学で再現した弘法大師の御声を聞くことができた
(写真:雨の水滴がレンズに付着したもの)




76番 金倉寺350

第七十六番 鶏足山 金倉寺(けいそくざん こんぞうじ)

  (本尊:薬師如来 開基:和気道善)

  (香川県善通寺市金蔵町1160)


創建は善通寺建立より半世紀近く古い宝亀5年(774)。

この寺の開基は天台寺門宗の開祖・智証大師の祖父、和気道善。




77番 道隆寺350


第七十七番 桑多山 道隆寺
(そうたさん どうりゅうじ)

  (本尊:薬師如来 開基:和気道隆)

  (香川県多度津町北鴨1−3−30)


開基は和銅5年(712)。

領主の和気道隆が薬師如来を刻み堂宇を建立。

本尊は腹ごもり薬師、二体薬師とも呼ばれ、50年に一度御開帳される秘仏。次期開帳は033年。






78番 郷照寺350
第七十八番 仏光山 郷照寺
(ぶっこうざん ごうしょうじ)

  (本尊:阿弥陀如来 開基:行基)

  (香川県宇多津町1435)


この寺は一遍上人の関係により、真言宗と時宗の両宗にわたる混在する四国札所中唯一の寺となった。




 

79番 天皇寺350


第七十九番 金華山 天皇寺
(きんかざん てんのうじ)

  (本尊:十一面観世音菩薩 開基:弘法大師)

  (香川県坂出市西庄町八十場1713−2)


崇徳天皇の神霊が眠る寺。

 






80番 国分寺350


第八十番 白牛山 國分寺
(はくぎゅうさん こくぶんじ)

  (本尊:十一面千手観世音菩薩 開基:行基)

  (香川県国分町国分2065)


天平13年(741)、聖武天皇の勅願により全国に建立された国分寺の一つ。

 梵鐘:天平年間の創建当時に鋳造された四国最古級と言われる鐘で、重要文化財に指定。

 




83番 一宮寺350
第八十三番 神毫山 一宮寺
(しんごうざん いちのみやじ)

  (本尊:聖観世音菩薩 開基:義淵僧正)

  (香川県高松市一宮町607)


高松市郊外の田園地帯にある、こじんまりとした寺

 






<宿泊>

東急イン230

〒760−0024

香川県高松市兵庫町9−9

高松 東急イン




お遍路巡拝の作法

今回のお遍路で先達さんから指導を受けた参拝の作法について、わたしが聞きとめたことは次の通りです。

 

00菅笠250*お賽銭…賽銭箱に入れるときは投げいれない。静かに入れる。

*歩き方…左側を歩くこと。

*金剛杖の扱い…弘法大師様が杖であると認識して扱う。

   人や物を指し示すときに、杖を向けない。

   橋を渡るときは、杖をつかない。

   休む時は、杖をていねいに洗ってから、部屋の床の間に置く。

   杖を跨いだりしない。

*菅笠の着用法…同行二人という文字を後ろ側にかぶる。

*数珠の持ち方…左手に持つ。または左側のポケットに入れること。首にはかけない。

*ロウソクの火は、自分の火を使い、もらい火は使ってはいけない。

*お参りが済むまでは写真撮影はしない。
その他

 
(⇒四国八十八ヵ所お遍路の旅…12日目 を読む!)


Posted by tomato1111 at 00:05