<伊予の国 菩提の道場編>平成24年9月28日(金)
今日は今回のお遍路で最も多くの10カ寺の札所を巡った。
もうすでに半分以上の巡拝をこなし、残すところは25カ寺となった。
(四国八十八か所お遍路巡礼地図)
<伊予の国 菩提の道場編>平成24年9月28日(金)
今日は今回のお遍路で最も多くの10カ寺の札所を巡った。
もうすでに半分以上の巡拝をこなし、残すところは25カ寺となった。
(四国八十八か所お遍路巡礼地図)
第五十四番 近見山 延命寺(ちかみざん えんめいじ)
(本尊:不動明王 開基:行基))
(愛媛県今治市阿方甲636)
今治城の山門を譲り受けた総檜造りの立派な門はひときわ目を引く。
第五十五番 別宮山 南光防(べっくさん なんこうぼう)
(本尊:大通智勝如来 開基:行基)
(愛媛県今治市別宮町3−1)
八十八ヵ所で「坊」とつくのはここだけ。大山祇神社の別当寺として建てられた八坊の一つ。
第五十六番 金輪山 泰山寺(きんりんざん たいさんじ)
(本尊:地蔵菩薩 開基:弘法大師)
(愛媛県今治市小泉1−9−18)
寺号は、延命地蔵十大願の第一「女人泰産」から泰山寺と名付けられた。
悪霊の祟りを鎮めた伝説の残る寺。石垣に囲まれて高台に佇むこの寺は、山門の無い寺。
第五十七番 府頭山 栄福寺(ふとうさん えいふくじ)
(本尊:阿弥陀如来 開基:弘法大師)
(愛媛県玉川町大字八幡甲200)
大師がこの地を巡錫した際、周辺の海で海難事故が相次いでいることを知り、海神供養の護摩供を厳修。その満願の日に阿弥陀如来が出現し、その姿影を本尊として堂宇を建立。
木々に抱かれたような佇まいを見せる寺。
第五十八番 作礼山 仙遊寺(されいざん せんゆうじ)
(本尊:千手観世音菩薩 開基:越智守興)
(愛媛県玉川町別所甲483)
「おされさん」の愛称で親しまれる寺。阿坊仙人が40年間、ここで読経三昧の日々を送り、諸堂を整えた。仙人はある日突然姿を消し、仙人の話は人帯との口から口へと伝えられ、いつの間にか寺の名前は仙遊寺になったという。
第六十番 石鎚山 横峰寺(いしづちさん よこみねじ)
(本尊:大日如来 開基:役行者小角)
(愛媛県小松町石鎚甲2253)
西日本最高峰・石鎚山系中腹にある札所は古くから遍路泣かせの難所と言われている。
開祖は修験僧の開祖、役行者小角(えんぎょうじゃおづぬ)。
大型バスから小型マイクロバスに乗り換えて急峻な狭い山道を登ること25分でようやく境内近くに着く。
第六十一番 せん檀山 香園寺(せんだんさん こうおんじ)
(本尊:大日如来 開基:聖徳太子)
(愛媛県小松町南川甲19)
山の麗で約1万坪の敷地を誇る香園寺は聖徳太子ゆかりの寺。
用明天皇(585−586)の病気平癒を祈願して聖徳太子が創建したと伝える。
体育館を思わせるほどの鉄筋コンクリート造りの広い堂宇に、きらびやかに輝く大きな大日如来が鎮座。その右隣に、大師が祀られている。(堂内撮影が許可されていた。)
第六十二番 天養山 宝寿寺(てんようざん ほうじゅじ)
(本尊:十一面観世音菩薩 開基:聖武天皇)
(愛媛県小松市新屋敷甲428)
しっとりとした日本庭園が遍路の気を和ます。
第六十三番 密教山 吉祥寺(みっきょうざん きちじょうじ)
(本尊:毘沙門天 開基:弘法大師)
(愛媛県西条市氷見乙1048)
八十八ヵ所中でただ一つ毘沙門天をご本尊としている寺。
毘沙門天の妃・吉祥天の像「くぐり吉祥天女」。
穴の開いている石の手前から目隠しをして石まで進み、願い事を唱えながら金剛杖を穴に通せれば願いが叶うという「成就石」に挑戦した。
第六十四番 石鎚山 前神寺(いしづちさん まえがみじ)
(本尊:阿弥陀如来 開基:役行者小角(えんぎょうじゃおづぬ))
(愛媛県西条市洲之内甲1426)
役行者小角(えんぎょうじゃおづぬ)が開基したと伝えられる寺。
歴代天皇も厚く帰依した寺。
<宿泊>
〒799−1303
愛媛県西条市河原津
休暇村 瀬戸内東予(せとうちとうよ)
電話089−848−0311
小高い丘の上に位置する休暇村は、部屋から瀬戸内海や石鎚山が望める絶好のロケーションにある。
ひうちなだ温泉もよい。
食事前の勤行・お勤め
今回のお遍路の旅は、観光旅行ではない。
四国88ヶ所霊場会公認先達が四国の霊場88か所をすべて同行し、寝食も一緒に行っている仏教の修行の旅に位置づけられている。
そのため今回のお遍路で戴く食事の前には、『食前のことば(般若心経)』をお唱えしていただかなければならない。
『食前のことば(般若心経)』
一粒(ひとつぶ)の米(こめ)にも万人(ばんにん)の労苦(ろうく)を思い(おもい)
一滴(いってき)の水にも天地(てんち)の恩徳(おんとく)を感謝(かんしゃ)し
ありがたく頂(いただ)きます
同じように管理人のわたしが黒川の西光寺で座禅をさせていただいていた際、何回か曹洞宗(そうとうしゅう)の食事作法を体験したことがある。
そこでは 五観の儀をお唱えした。
どちらも食べ物を口にするということは、動物や植物の命を戴くということであり、心して感謝の気持ちで食事をしなさいということだと理解している。
(⇒四国八十八ヵ所お遍路の旅…10日目 を読む!)
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
![]() |
このBlogを チェッカーズに追加 |
![]() |
このBlogを リーダーに追加 |