2012年09月21日

四国八十八ヵ所お遍路の旅…1日目

遍路イメージ 


いよいよ今日から念願だった四国八十八ヵ所お遍路の旅が始まった。

早朝、新百合ヶ丘4時45分発羽田空港行きのリムジンバスで、羽田空港へ。

羽田発7時20分の全日空NH531便で香川県高松空港着8時35分。

バスで徳島県鳴門市にある第1番 霊山寺へ向かった。
  (四国八十八ヵ所お遍路巡礼地図


<阿波の国 発心の道場編>

第一番 竺和山 一乗院 霊山寺(じくわざん いちじょういん りょうぜんじ)   
  (本尊:釈迦如来 開基:行基)
  所在地:徳島県鳴門市大麻町板東塚鼻126
  電話:088-689-1111

1番霊山寺 



天平年間(729−748)に行基が開基したと伝えられる。
ここが四国八十八ヵ所お遍路の旅の 1番札所で 四国霊場はこの『発願』の寺から始まった。

 







第二番 日照山 無量寿院 極楽寺
(にっしょうざん むりょうじゅいん ごくらくじ)
 
        (本尊:阿弥陀如来 開基:行基)
       所在地:徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12
       電話088-689-1112


2番極楽寺
弘法大師がこの地で21日間修行し、の結(けちがん)の日に現れた阿弥陀如来の姿を刻んだ本尊・阿弥陀如来像が安置されている。

 樹齢1100年以上の巨木「長命杉」

 











第三番 亀光山 釈迦院 金泉寺
(きこうざん しゃかいん こんせんじ)

   所在地:徳島県板野郡板野町大字亀山下66
   電話:088-672-108
   (本尊:釈迦如来 開基:行基)

3番金泉寺

天平年間(729−748)に建立。

弘法大師がこの地を巡錫(じゅんしゃく…布教のためにまわること)中、水不足に悩む住民のため
に自ら井戸を掘り、霊泉が湧きだしたことから金泉寺という。












第四番 黒厳山 遍照院 大日寺(こくがんざん へんじょういん だいにちじ)

   所在地:徳島県板野郡板野町黒谷字居内5   
   電話:088-672-1225
   
   (本尊:大日如来 開基:弘法大師)

4番大日寺






八十八ヵ所中、ご本尊の大日如来は6寺しかなく、真言宗では「宇宙の中心、万物の根源とされる、人々にあまねく慈悲をもたらす最高の仏」がおわす寺。






 



第五番 無尽山 荘厳院 地蔵寺
(むじんざん しょうごいん じぞうじ)

   所在地:徳島県板野郡板野町羅漢字林東5   
   電話:088-672-4111
   
  (本尊:勝軍地蔵菩薩 開基:弘法大師)

5番地蔵寺
嵯峨天皇の勅願により弘法大師が弘仁12年(821)に開創。

大師が刻んだ本尊の勝軍地蔵菩薩は、高さ一寸八部(約5cmあまり)、甲冑を身に着け馬にまたがる勇ましい姿。

 

 

 





第六番 温泉山 瑠璃光院 安楽寺(おんせんざん るりこういん あんらくじ)
   
   (本尊:薬師如来 開基:弘法大師)

   所在地:徳島県板野郡上板町引野8

   電話:088-694-2046

6番安楽寺(宿坊)
温泉のある寺。四国巡錫中にこの地を訪れた弘法大師も、この地が病疫から人々を救う薬師如来と深い因縁で結ばれていると直感し、坐像を刻み堂宇を建立し、札所と定めた。

 














第7番 光明山 蓮華院 十楽寺(こうみょうざん れんげいん じゅうらくじ)
   
   (本尊:阿弥陀如来 開基:弘法大師)

   所在地:徳島県阿波市高尾字法教田58

   電話:088-695-2150

7番十楽寺




弘法大師が山号・寺名を命名するに当たり、生・老・病・死・愛別離苦・求不得苦など、人間が持つ八つの苦しみを阿弥陀如来の慈悲によって克服し、十の光明に輝く寺名に込めたと伝えられる。

 





第八番 普明山 真光院 熊谷寺(ふみょうざん しんこういん くまたにじ)

   (本尊:千手観世音菩薩 開基:弘法大師)

8番熊谷寺
徳島平野を一望する境内を持つ寺

 
















<宿泊>宿坊:第六番 温泉山 瑠璃光院 安楽寺(おんせんざん るりこういん あんらくじ)
〒771−1311
徳島県上坂町引野字寺の西北8
電話 088−694−2046

安楽寺宿坊夕食安楽寺温泉













お遍路の旅 1日目

*今日は8か所の札所を慌ただしく巡った。お遍路用語では、『8か所の札所を打った』と表現するそうだ。


*昼食は2番目の札所 極楽寺で戴く。当然、肉や魚はなく、精進料理だったが、穏やかな味付けに満足。


*宿泊は6番目札所 安楽寺。ここは400年続く遍路宿が併設されており、天然温泉が湧いている有り難い宿坊。個室宿坊で荷をほどき、早速広々とした温泉で汗と旅の疲れをとった。


*夕食時には住職の簡単な説明があり、旅の疲れをとるためにも、「般若湯(酒)」が許されており、冷えたサッポロ生黒ビールを戴いた。食事の前に温泉に入っていたため、程よい気分になり、お遍路は有り難い気持ちになった。

*夕食(上記写真)もお寺様の食事なので、精進料理に倣ったもの。淡白な味付けで年配者の私には、おいしかった。

*夜の7時から薬師様を祀っている本堂で、お寺様の夜の勤行に列席した。すべて照明が落とされた真っ暗な堂内で読経が進み、しばらくすると数本のろうそくが灯され、神秘的な雰囲気の中で創建当時続く手法にのっとってお勤めが進行した。素晴らしい経験をさせていただく。

 (⇒四国八十八ヵ所お遍路の旅…2日目 を読む!)


Posted by tomato1111 at 00:05