2012年02月22日

JAセレサ川崎果樹部視察研修会

ぽろたん_edited-1
JAセレサ川崎果樹部柿生支部主催視察研修会が去る2月14日()―15日()に行われた。

視察先は、茨城県つくば市にある「独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所」と茨城県土浦市にある日本最大のブルーベリー苗をはじめとする果樹苗生産・販売会社の大関ナーセリー


独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所」では、日本に5つある果樹研究所の一つであり、本社でもある。


果樹研究所マーク

果樹研究所の目的は(1)新しい品種を生み出す、(2)おいしく健康に役立つ日持ちの良い果物を作る、(3)果樹を外敵から守る、(4)果樹技術者の養成。


研修では日本の果樹の生産額、種類等の概要から始まり、特に果樹研究所が誇るクリの新ブランド『ぽろたん』についての座学と圃場へ出ての実物の樹木とその剪定状況を視察した。

栗ご飯につかうクリは大粒でおいしいけれど渋皮がむきにくいという欠点がありました。

ぽろたん」は大粒で甘くおいしい「丹沢」の良さをしっかりと受け継ぎ、渋皮がポロッとむける、果樹研究所生まれの新しいブランド栗のこと。

近く市場に出回る「ぽろたん」に注目したい。

また2011年に登録されたブランドクリ「美玖里(みくり)」も外観、食味に優れており一押しの栗であるという紹介があった。

 






栗の剪定1









圃場で「ぽろたん」の剪定について説明を受ける。





栗の有望品種



















































カキの有望品種



















































カンキツの有望品種

















わたしの家の庭先には「はれひめ」の苗を一昨年に植えてある。

































果樹苗生産・販売会社の「大関ナーセリー」では、知識豊富な女子社員から、最近のブルーベリー全般に関して解説がなされた。

日本でブルーベリーの品種をかたくなに守っている生産・販売業者だけあって、内容は具体的であり説得力があって、とても参考になった。


最近のブルーベリーの動きに関して、官から「植物検疫」の観点から今年の3月から外国からのブルーベリー苗木と果実輸入の差し止めが求められているという話が合った。

日本で植えられているブルーベリー苗のほとんどがアメリカやヨーロッパで開発されたものであり、最新のそれらの国が生産した苗木が輸入できなくなるというのだ。その期間はおよそ10年続くだろうという見通し。

詳細は不明だがブルーベリーに付着して国内に入るだろうと予測されるウイルスを食い止めようという施策か?。

苗木のみならず果実そのものも輸入ができなくなるということなので、国内のマーケットで今まで売られていたアメリカ産やヨーロッパ産のブルーベリーは姿を消すことになる。

わたし達、日本のブルーベリー生産者は、当面は外国からの輸入ブルーベリーとの競合がなくなるので歓迎したい。

大関1





ハイブッシュタイプのブルーベリー圃場を視察する果樹部員