10月に日本からインターネットで、12月20日午後1時からの英語によるガイドツアーを申し込んでおいた。
この楽友協会の建物は、ウイーンで国立オペラ座についで関心を寄せていたもの。
何故なら毎年正月の元旦に、この楽友協会大ホールで行われる「ニューイヤーコンサート」の会場だからだ。
わたしは毎年、このウイーンからの「ニューイヤーコンサート」はNHKハイビジョンで欠かさず見ており、楽しみにしている。
このコンサートは日本のみならず世界各国に同時中継され、新しい年が明けたことを祝う一つの年中行事。
オーストリア生まれヨハン・シュトラウスの甘く軽快なワルツのリズムが、新年にふさわしい雰囲気を醸し出すので好きだ。
楽友協会の建物はギリシャ風の趣であり、内部の作りは音楽演奏にふさわしく設計されている。
驚いたのは音楽ホールに使われている材料は、座席・床を含めてすべて木材が使われていること。
まず小ホール「ブラームスホール」に案内された。
次に大ホールに案内された。
大ホールは別名「黄金のホール」とも呼ばれており、まさにこのホールがニューイヤーコンサートの会場として使われている場所。
黄金のホールに入っての第一印象は、これがあのニューイヤーコンサートの会場かという感激と少し疲れているということ。
しかし思ったよりも小さなホールで、ガイドに聞いたら長さ50m、幅は18mとのこと。
このホールに1700名の選ばれた人が椅子席に、立ち見に300名の合計2000名と、ウイーンフィルオーケストラが入るそうだ。
正面にはパイプオルガンが鎮座しその前がオーケストラ。
びっしりと詰まった会場の客の目の前で、ウイーンフィルオーケストラの奏でるワルツを聞くのはこの上なく心地よいに違いない。
わたしも数年前にインターネットで、このニューイヤーコンサートのチケットを申し込んだが外れてしまった。
今回のガイドに『「ニューイヤーコンサート」のチケットを確実に取るにはどうしたらよいか?』と聞いたところ『ウイーンの女の子と結婚するのがベストウエイだ』と言われた。
確かにこの楽友協会で年間を通してあらゆる演奏会が開かれているが、地元の人間を優先してチケットが配られたり、ウイーン住民だけという演奏会が多いことは確かだ。
まもなく訪れる元旦の楽しみは、この楽友協会から同時中継される「ニューイヤーコンサート」を楽しみにしている。
館内ツアー入場券(6ユーロ/大人)