2011年11月19日

「ドン・ジョヴァンニ」は、おんなたらし?


モーツアルト

モーツアルトの歌劇「ドン・ジョヴァンニ」は、スペインの好色な若い貴族のことをうたったオペラ。。

女たらしの代名詞ドン・ファンのイタリア語読み。

次々に女性を口説いていく無類の女たらしが、最後には地獄に落ちるというストーリー。


口説いた女性の国籍・氏名等をドン・ジョヴァンニのお人好しの召使、レポレッロに記録させていて、1800名以上の口説きを実践したと誇り高く歌う「カタログの歌」は、羨ましいというかあっけにとられてしまう。

 


ドン・ジョヴァンニのお人好しの召使、レポレッロが、主人公ドン・ジョヴァンニの口説きに対する考え方をうたう 「カタログの歌」の一節は、下記の通り。

 


『農家の娘、小間使いに町の女

伯爵夫人、男爵夫人、

侯爵令嬢に王女様、

 

女とみれば、手あたりしだい、

年も格好もお構いなし、

 

冬には太った女が、夏には痩せた女がお好みで、

大柄の女はいかめしく、小柄の女はいつも愛嬌たっぷり、

 

年配の女を手掛けるのは、名簿に加える楽しみのため、

本当に情熱を傾けるのは、うぶな生娘、

貧しかろうが、金持ちだろうが、

美女だろうが、そうでなかろうが、

 

スカートさえはいていりゃ

どうなるかは、ご存知でしょう、

おわかりでしょう!

あの人が何をするかを!!』

 


(歌劇の中では、スペインの女性1003人、イタリアの女性640人、ドイツの女性231人、フランスの女性100人、トルコの女性91人と紹介され、国籍、氏名、容貌等をこと細かく記録してある。

女性であれば国籍、年齢、身分、姿は関係なく、寂しい女性を慰めることに使命感を持って対応していて、決してだましたり浮気をしているとの認識はない。)

 


しかし歌劇の中でドン・ジョヴァンニは、ただの一度も女性をものにできないというストーリーに 変に安心する。

鬼才モーツアルトだが、そのあまりにも人間的な作品を作詞・作曲したのに、とても親しみが湧く。

モーツアルトが父や姉に当てた書簡を見ても、下品と感じる言葉(尻、おなら、うんこ等)をさりげなく使う人間性にわたしは親しみを感じるとともに 狐狸庵山人(こりあんさんじん)」という雅号を使って『ぐうたらシリーズ』を書いたカソリックのクリスチャン遠藤周作が頭に浮かんだ。

わたしは新百合ヶ丘にあるトウェンティワン多目的ホールで開催された「かわさき市民アカデミー」(川崎市教育委員会、川崎市生涯学習財団が運営)のモーツアルト関連講座を18か月受講して、モーツアルトに関心を深めていった。
講師は日本のモーツァルト研究の第一人者である海老澤 敏先生。


また手元にモーツアルトのオペラDVDが22枚あり、「ドンジョヴァンニ」は、4枚、「魔笛」は5枚の劇場や出演者が異なるものを所有している。

 
    (参考:モーツアルトオペラの楽しみある秋の一日忙中閑モーツアルト