☆------------昆虫・ヒグラシの異称------------
「蜩(ひぐらし)」の鳴き声といえば、「カナカナカナ……」。
それが、そのまま、異称になりました。
「ひぐらし」という名前は、日暮れに鳴くところからついたといいます。
漢字も、「蜩」や「茅蜩」のほかに、「日暮し」とも書きました。
ですが、朝や、曇った日にも鳴いていますね。
木々にこだまするように響く、高く澄んだ鳴き声……。
他の蝉(せみ)とは、ずいぶん、趣の違う声です。
☆------------昆虫・ヒグラシの異称------------
「蜩(ひぐらし)」の鳴き声といえば、「カナカナカナ……」。
それが、そのまま、異称になりました。
「ひぐらし」という名前は、日暮れに鳴くところからついたといいます。
漢字も、「蜩」や「茅蜩」のほかに、「日暮し」とも書きました。
ですが、朝や、曇った日にも鳴いていますね。
木々にこだまするように響く、高く澄んだ鳴き声……。
他の蝉(せみ)とは、ずいぶん、趣の違う声です。
中世の和歌集では、秋の鳴く虫の中に、「蜩」の歌を入れている例も見られるほど。
俳句でも、秋の季語になっています。
実際は、夏のうちから鳴き始めるのですが、たしかに、いかにも涼しげな声ですものね。
そういえば、「かな」は、古く、詠嘆の意を添えるときに、用いられた終助詞です。
昔の人は、思わずため息が出るような気持ちを、この言葉に、こめてきました。
〜大方(おほかた)に 聞かましものを
ひぐらしの 声うらめしき 秋の暮かな〜 (『源氏物語』)
心が洗われるような、『かなかな』の声。
この声にも、さまざまな思いが重ねられてきたことでしょう。
230822
作者:夢子 こと 山下 景子
『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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