2010年12月30日

『注連縄』(しめなわ)

98qpit ☆-----------神聖な場所を他の場所と区別するために張る縄-----------


「しめ」は、「占める」からきた言葉で、立ち入り禁止区域の境界線を
示すしるしのことです。

昔から、神を祀る神聖な場所と、ほかの場所とは、縄を張って区別してきました。

これが、『注連縄』です。

「標縄」とも書くのは、本来の、「しるし」という意味からでしょう。

ほかに、「七五三縄」とも書きます。


これは、藁(わら)を左縒(よ)りにし、三筋、五筋、七筋と、順番にひねって、たらしていくことから。

そして、「注連(ちゅうれん)」は、中国で、水を注いで清め、連ねて張る縄のこと。

出棺後、死者の霊が家に戻らないように、入り口に張ったのだそうです。

それに、形が似ているところから、この字を当てたのだとか。

日本では、災いの神が入ってこないようにと、新年の飾りに使うようになりました。

「注連飾り」の準備をすることが、一年の締めくくりでもあったのでしょう。

そして、新しい年へと、おのずと心が引き締まってきます。

目には見えない、旧年と新年の境界線……。

 

でも、心の中には、それを示す『注連縄』が張られているのかもしれませんね。

 221227

     発行者:夢子 こと 山下 景子

        『センスを磨き、幸せを呼ぶ~夢の言の葉~』