2010年08月27日

スペイン料理「パエリャ」

料理中ある日曜日の食卓は、少しほど豪勢だった。

娘婿が得意のダッチオーブンを使って地中海スペインを代表する料理「パエリャ」を作り、家族みんなで食卓を囲んだからだ。
スペイン産の美味しいワインも、雰囲気を盛り上げた。

彼は出張で何回となくスペインのバロセロナへ行き、そこで本場の「パエリャ」を食べたので美味しいものが出来上がった。

彼の作ったシーフード主体の「パエリャ」は、本格的で、調味料には塩と高価なサフランを使い穏やかな黄色い飯が食欲を誘っていた。


パエリャ2
日本の鍋と同じで、一つ鍋を囲み皆でワイワイ言いながら好きな分だけ取って食べるのは良いことだ。


調味料に使うサフランは、現在の最も高価なスパイスといわれており、1gのサフランを作るのにサフランの花300個ものめしべが必要と言われている。


わたしの得意料理の一つが「パエリャ」であり、欧州駐在時代も良く作ったがサフランの高価なことは変わりがなかった。
フランクフルトのマーケットにある食材店でも店舗の奥のほうに置かれており、わずかなサフランが粉薬の梱包のごとく丁寧に紙で包まれたものが売られている。

サフランの在庫がなくなると良くドイツへ出張していた娘に、お土産としてサフランを買ってきてもらっていた。


safran3[1]

パエリャ
と言えばムール貝が欠かせない。

鍋の中で黒い貝の中から黄色い身が顔を出すムール貝は食欲を誘うが、日本ではなかなか手に入らないので、今回はアサリが代用品。

米は洗わずオリーブ油でいためてから使う。

調味料は素朴で、塩・サフラン・オリーブ油だけ。

食材から出るうまみだけで充分だ。


わたしは電子レンジのオーブン機能を使って「パエリャ」を作っていたが、彼は野外料理に使うダッチオーブンを使った。

ダッチオーブンと言えば屋外のたき火や炭火を使うため、わたしの米国製ダッチオーブンがそうであるように鍋の底に足が出ているものと思っていた。

しかし彼のダッチオーブンは最新型の日本製で足がなく、家庭の台所にあるガス・IHコンロも使えるという優れもの。

大げさな準備が必要な屋外の火力を使わず、家の中でダッチオーブンの優れた機能を駆使して、美味しい料理が作れる時代になったのだ。


パエリャ1
今回意外なパンの食べ方を知った。

フランスパンを大きく斜めに切り、それをトースターでカリカリになるほど焼く。

その噛むと口の中がいたくなるほどに焼いたパンの表面は、やすりのようだ。


そこに生のニンニク片をこすりつけて、ニンニクの香りを移すのだが、やすりのようなパンはそれをうまく受け入れる。

次に輪切りにしたトマトを同じくパンにこすりつけて、汁を移す。そしてパンにニンニクの香りとトマトの汁がが移ったら、そこにオリーブ油をたらして食べるのだ。


この意外な美味しいフランスパンの食べ方は、地中海料理「パエリャ」を引き立てる食べ方だ。

オリーブ油も地中海沿岸で採れるものなので、組み合わせは最高なのだろう。

      (参考:ダッチオーブンでローストチキンを作る
          (参考:来る10月31日、黒川青少年野外活動センターのプログラムに、ダッチオーブンがあり詳細は後報します。)

サフランについての怖い情報


●大量摂取は危険。
  5g以上摂取すると重篤な副作用が出る。

 致死量は12-20gである。

●堕胎作用、子宮収縮作用、通経作用に注意すること。

●通常食事から経口で摂取する量ではおそらく安全と思われる。

●授乳中の安全性については充分な情報がないため、避けたほうがよい。

1.5g/日までの摂取において副作用は報告されていない。

5g/日以上の摂取では皮膚や強膜、粘膜が黄色くなる黄疸様症状、嘔吐、めまい、血の混じった下痢、血尿、鼻や唇、目の縁、子宮からの出血、しびれ感、尿毒症による衰弱、
  鼻の壊死を招く血小板減少性の紫斑などの症状を起こす。

 10g/日で堕胎作用を示す。

● 妊婦には禁忌である。

妊婦では、通常食事から経口で摂取する以上の摂取は危険。

多量のサフランには子宮を刺激し人工中絶薬の作用がある。