今年の川崎・しんゆり芸術祭<アルテリッカしんゆり>で、最も期待し楽しみにしていたプログラムが、黒川に活動拠点を構える劇団民芸の「神戸北ホテル」だった。
5月2日(日)に麻生市民館(定員1010名)を会場にして演じられたお芝居は予期した以上に楽しい見応えのあるものだった。
劇団民芸の熱心なファンが早くから列に並び会場も見たところほぼ満席の客の入りで、わたしのような年配者が多いと感じた。
今年の川崎・しんゆり芸術祭<アルテリッカしんゆり>で、最も期待し楽しみにしていたプログラムが、黒川に活動拠点を構える劇団民芸の「神戸北ホテル」だった。
5月2日(日)に麻生市民館(定員1010名)を会場にして演じられたお芝居は予期した以上に楽しい見応えのあるものだった。
劇団民芸の熱心なファンが早くから列に並び会場も見たところほぼ満席の客の入りで、わたしのような年配者が多いと感じた。
戦時下という年配者には懐かしい時代設定の「神戸北ホテル」
その中で庶民のバイタリティを独特のユーモアと哀感を込めたストーリー、神戸の築50年も経た古いホテルとそこに宿泊する庶民の暮らし、人の出会いと別れ、人情味あふれる付き合い、大人のロマンスが、くすぶったレトロな風情の舞台によくマッチしていてわたしのような古い人間の郷愁を誘う。
何か60年前の日本にタイムスリップしたような錯覚を覚えさせるセピア調の舞台設定。
登場人物も男子はズボンにゲートルを巻きつけ、女子は紺のモンペ姿が懐かしく、ほとんどが成熟した中高年の大人の俳優さんで、見ていて安心できしかも落ち着く。
騒々しい音楽やバタバタした動きがない、若いチャラチャラ、ナヨナヨした青年たちの芝居でないことが、見るわたしに親しみを呼び起こしていた。
(写真:黒川にある劇団民芸の稽古場風景…解説資料より転載)
地元黒川の住民として劇団民芸が地域の人に溶け込むという意味合いがある黒川での稽古場公演にわたしは かって4−5回行き、目の前で繰り広げられる演劇を楽しんだことがあったが最近は御無沙汰していたので、今回の公演は久し振りでもあり楽しかった。
今回の麻生市民館の公演では、シナリオでは38人の俳優・スタッフで演じられることになっているが、劇団民芸の活動拠点 黒川がある麻生区が会場であり地の利があることから70名近い民芸の皆さんが新百合ヶ丘に結集して公演を盛り上げていた。
昨年末の三越劇場で大好評だったこの「神戸北ホテル」は、今年の川崎・しんゆり芸術祭をスタートにして西日本24か所で 7月7日の岐阜県多治見市公演まで全51回もが予定されているとのこと。
昨年の第一回川崎・しんゆり芸術祭<アルテリッカしんゆり>で劇団民芸がこの麻生市民館で演じた奈良岡朋子出演の「エイミーズ・ビュー」。
今回の「神戸北ホテル」看護婦役で主演の大関うららを演じた奈良岡朋子の円熟した演技に期待した観客も多かったのではないでしょうか。
来年の川崎・しんゆり芸術祭<アルテリッカしんゆり>での劇団民芸の出し物に大いに期待したい。
何しろ都心へ出なくとも劇団民芸の本格的な芝居が新百合ヶ丘で見られるのだから!
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*******以下は劇団民芸のホームページから転載*********
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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