川崎・しんゆり芸術祭2010 〜アルテリッカしんゆり〜 のこけら落としのプログラム、「魅惑の美女はデスゴッデス! 」を4月24日(土)の午後、新百合ヶ丘にある昭和音楽大学のオペラハウス「テアトロ ジーリオ ショウワ」で鑑賞した。
主催は財団法人日本オペラ振興会 共催は川崎・しんゆり芸術祭2010実行委員会、昭和音楽大学、日本映画学校。
当日は開演に先立ち、公演プロデューサーの捻金正雄(ねじがねまさお)氏の作品解説が行われた。
川崎・しんゆり芸術祭2010 〜アルテリッカしんゆり〜 のこけら落としのプログラム、「魅惑の美女はデスゴッデス! 」を4月24日(土)の午後、新百合ヶ丘にある昭和音楽大学のオペラハウス「テアトロ ジーリオ ショウワ」で鑑賞した。
主催は財団法人日本オペラ振興会 共催は川崎・しんゆり芸術祭2010実行委員会、昭和音楽大学、日本映画学校。
当日は開演に先立ち、公演プロデューサーの捻金正雄(ねじがねまさお)氏の作品解説が行われた。
オペラ2幕「魅惑の美女はデスゴッデス!」
〜落語「死神」を艶笑オペラに〜
あらすじ
葬儀屋の早川は、風采のあがらぬダメ男。
女房の尻に敷かれ、商売も思うようにいっていない。
そんな彼の前に、ある日美貌の女が出現した。すっかりのぼせあがる早川だったが、なんとその女の正体は死神会社のセールスウーマンだった!。
色仕掛けで迫る彼女から持ちかけられた商談に乗った早川は大金を手にするのですが・・・・・・・・・・。
(プログラムから引用)
出演
死神…斉田 正子
早川…持木 弘
たつ…きのしたひろこ(早川の女房)
ヤクザの鉄…松浦 健
医者…藤沢 眞里
鉄の父親…東原 貞彦
轟社長…中村 靖
金丸社長…井上 白葉
老婦人…西野 郁子
ヤクザの兄貴分…和下田 大典
作 曲:池辺晋一郎
台 本:今村 昌平
脚 色:藤田 傳
総監督:大賀 寛
指 揮:柴田 真郁
演 出:横山 由和
舞台は葬儀屋がテーマであるため見慣れぬ異質の雰囲気だった。
ステージの中央に棺桶(かんおけ)が置かれ、左右に仏の花輪が飾られているというもの。
早川を演じた持木 弘氏のテノールは理解できたが、斉田 正子氏のソプラノは聞き取りが難しく難儀をした。
このオペラは初代三遊亭圓朝の落語「死神」を、1971年、今村昌平が現代の艶笑劇にアレンジ、池辺晋一郎(写真)作曲によりNHKテレビオペラとして初演された。
今回の川崎・しんゆり芸術祭2010での公演は、5演目目として上演。
総監督の大賀 寛氏によれば、およそ半年の稽古の成果がたった2日(24日、25日)の上演と言う切ない作品という。
日本でのオペラの大衆化が進み、全国津々浦々でオペラ公演が行われれば好ましいとわたしは思う。
イタリア語・ドイツ語の歌劇を見慣れているわたしは、昨年の川崎・しんゆり芸術祭2009で演じられた『夕鶴』以来の日本語オペラに親しみを感じた。
外国語オペラのように舞台両脇に設けられた歌詞の翻訳文を目で追う必要がないため、眼と首の疲れがないのが良い。
残念だったのは老いによる高音部の難聴気味が災いして、死神を演じた斉田正子さん(写真)のソプラノが聞き取れないことが多々あったことだった。
都心に出なくとも新百合ヶ丘で、本格的なオペラハウス「テアトロ ジーリオ ショウワ」で、ゆとりを持って歌劇が鑑賞できるということは素晴らしいことだ。
これから5月9日まで続く、川崎・しんゆり芸術祭2010 〜アルテリッカしんゆり〜から目が離せない。
(参考:鑑賞した歌劇とその関連リスト)
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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