2009年09月25日

『宴』(うたげ)

----------宴会、酒盛り-----------

レストラン1 『(うたげ)』は、「打ち上げ」が変化したものだといいます。

 そういえば、現代でも、仕事や行事の終了を祝うことを、「打ち上げ」と

 いいますね。

 でも、この場合は、「打ち」が接頭語。

 「上げ」は、終了や、完成という意味で、使われています。

 とはいえ、こちらの「打ち上げ」にも、『』がつきものですね。

 もともと、「打ち上げる」というと、手や楽器をたたいて、音を出すことを

 さしたそうです。 


 拍手、楽器の演奏、歌……。

 こうした行為と、酒盛りは、つきものだったからでしょう。

 語源からみても、日本人は、古代から、大勢で集まって、にぎやかに

 楽しんだり、騒いだりすることが、好きだったようです。

 ところが、「」という漢字は、そうではないようですよ。

 
  家をあらわす「ウ冠(かんむり)」と、安んじるという意味の部首とで、

 屋内で、落ち着いて、くつろぐことを、あらわしているのだとか。

 心を通わせ、満ち足りた時を過ごすとことに、重点が置かれていたよう

 です。

 
  ゆったりと楽しめて、心もいやされる……。

 それが、本当の『』ということなのですね。


              引用: 『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』
                       発行者:夢子 こと 山下 景子