2009年08月22日

『赤花夕化粧』(あかばなゆうげしょう)

akayuu2[1] ☆--------アカバナ科の多年草--------

 

 この名前だけを聞けば、どんな花を想像するでしょうか。

 あでやかで、妖艶な花?

 いえいえ、最近では、都会の道端でもよく見かける、かわいい花です。

 一応、赤い花が咲くというので、この名がついたそうですが、赤というよりも、少し濃いめのピンク。

 夕方から咲くので、「夕化粧」ということですが、待ちきれないように、昼間から咲いています。


 じつは、アメリカ大陸原産で、江戸の末期に、観賞用として持ち込まれた花だそうです。

 人の気をそそるような名前がつけられているのは、そういうわけだったのですね。

 今では、すっかり、野生化してしまいました。

 

akayuu[1] 

 そういえば、「夕化粧」という異称を持つ、「白粉花(おしろいばな) 」も南アメリカ原産の花。

 江戸時代初期には、日本に伝わっていたといいます。

 こちらは、まだ野生化とまではいきませんが、やはり、日中でも、元気に咲いていますね。

 日本の土になじんだからか、あまり見向きもされなくなったからか……。

 夕化粧などする必要がなくなったとばかりに、かえって、いきいきと、素顔の花を咲かせているようです。

 

(引用:『センスを磨き、幸せを呼ぶ〜夢の言の葉〜』

                 発行者:夢子 こと 山下 景子

(写真:季節の花 300)