イタリアの ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した歌劇「運命の力」を鑑賞した。
ストーリーは、ピストルの暴発により過酷な運命に翻弄される侯爵兄・妹と妹の恋人の3人が織りなす3時間に及ぶ壮大な人間ドラマの悲劇。
初演は1862年なので、147年前から上演されている歌劇。
作品は、1984年にアメリカ ニューヨーク・メトロポリタン劇場でのライブ収録版。
イタリアの ジュゼッペ・ヴェルディが作曲した歌劇「運命の力」を鑑賞した。
ストーリーは、ピストルの暴発により過酷な運命に翻弄される侯爵兄・妹と妹の恋人の3人が織りなす3時間に及ぶ壮大な人間ドラマの悲劇。
初演は1862年なので、147年前から上演されている歌劇。
作品は、1984年にアメリカ ニューヨーク・メトロポリタン劇場でのライブ収録版。
*内容
アルヴァーロは侯爵の娘レオノーラと駆け落ちしようとした夜、誤ってピストルが暴発して侯爵を殺してしまう。
二人を追いかける侯爵の息子カルロは、修道院にいたアルヴァーロと運命的な出会いを果たし、侯爵の父を殺したものと考えて決闘する。
カルロはアルヴァーロとの決闘に敗れ、虫の息の時に、カルロの妹レオノーラが偶然駆けつけ兄を介抱しようとした。その時に最後の力を振り絞ってカルロは 妹レオノーラを剣で一刺しして殺してしまう。
*出演者
ドンナ・レオノーラ(カラトラーヴァ侯爵の娘):レオンタイン・プライス(S)
ドン・アルヴァーロ(レオノーナの恋人):ジュゼッペ・ジャコミーニ(T)
ドン・カルロ(レオノーラの兄):レオ・ヌッチ(Br)
ブレンツィオジッラ(若いジプシー女):イソラ・ジョーンズ(MS)
グアルディアーノ神父(修道院の神父):ボナルト・ジャイオッティー(Br)
フラ・メリトーネ(修道院の修道士):エンリコ・フィッソーレ(Br)
*指揮:ジェイムズ・レヴァイン
演出:ジョン・デクター
演奏:メトロポリタン歌劇場、管弦楽団、合唱団
「運命の力」の序曲は、ヴェルディの作品の中でも最も有名なものとしてよく演奏されるとガイドブックではいう。
この作品は歌舞伎の『四谷怪談』のように、出演者や関係者が不吉な事故に見舞われる因縁の歌劇と言われ、上演中に歌手が亡くなった事件があったそうだ。
1960年3月4日の同じメトロポリタン劇場での「運命の力」公演で、ドン・カルロ役のレナード・ウォーレンに 悲劇が起きた。第3幕、ドン・カルロが復讐の喜びをうたうアリアを歌い終えた瞬間、突然前のめりに倒れ、殆ど即死に近い状態で急逝。心臓発作。(この項:「イタリアオペラ 下」音楽之友社)
最初から最後まで重たい曲で通す歌劇だが、途中ジプシーのダンサーが陽気に踊る場面で一息つくことができた。
人間の運命、人それぞれの宿命に忠実に従って生きた中世の物語。
人の過ちや恨みを決闘で決着をつける時代に生まれていなくて良かったと思った次第。
さしずめ現代では裁判制度があり、今は民間人が法の裁きを行う時代になったが。
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
このBlogを チェッカーズに追加 |
このBlogを リーダーに追加 |