2009年05月15日

ソーセージの思い出

BBQ時々、あのドイツのソーセージを食べたくなる時がある。

なにせドイツでは半径100km以内に、1500種類をこえるくらいのソーセージがあるといわれるくらいソーセージ作りが盛んで国民に愛されている食べ物だ。

わたしのお気に入りは、肉を食べている感覚の歯ごたえがある肉と、野性味あふれる独特のスパイスが食欲をそそる「ニュルンベルガー・ソーセージ」。

長さが10cm弱と短く、白っぽいソーセージ。

このソーセージを食べるために本拠地のドイツ・ニュルンベルクへたびたび足を運んだ。


ニュルンベルガーソーセージ250ニュルンベルグの旧市街地にある名店「ブラートブルスト・レースライン」は、1333年開店し、700年近い歴史を誇る。

いつも地元の人と観光客でごった返している。毎日1万本以上のソーセージを焼いているそうだ。

網の上に置き、ブナの木で焼いて香りが付けられたソーセージは何とも食欲を誘いうまい。

これを肴にニュルンベルクの地ビールのジョッキを傾けたら、すべてを忘れることができる極楽だ。

 

ニュルンベルグに西ドイツの家電メーカー「グルンディッヒ」があった。

グルンディッヒ」は、欧州でも有名な家電エレクトロニクスメーカーだ。

わたしは駐在員時代に家庭用ビデオカメラのOEM売り込みを図り受注したことがあった。

ドイツとはいえ微細なエレクトロニクス技術を駆使した小型で安価な製品を作ることができず日本製品に自社ブランドをつけて販売していたのだ。

 

グルンディッヒ」の技術者と何回も打ち合わせを行い、先方の譲れない仕様に関して日本の工場設計者とも密に連絡を取り合って、ようやくOEM受注にこぎつけた。

 

わたしの要求を受けてくれた日本の工場設計者に感謝の気持ちをこめて、設計部門の全員に行き渡るようニュルンベルクの有名な「ニュルンベルガー・ソーセージ」を国際小包で送った。

すると日本から「食品の税法関係により成田税関でソーセージが留まっていて、焼却か送り返しになる」という連絡が入った。

 

うかつだった自分は缶詰のソーセージであれば日本の税関が認めるというので、改めて缶入りソーセージを設計部門に送りなおした。

 

ドイツと日本で苦楽を共にしたOEM受注の喜びを「グルンディッヒ」の本拠地ニュルンベルクの名物「ニュルンベルガー・ソーセージ」を食べて祝った思い出がある。

         (写真:朝日新聞 2006・4・30 ASPARAから引用)