歌劇の一般的なイメージは、ストーリーがやや難解という。
特にドイツ人作曲家のワーグナーになると、歌劇を通して主張する隠れた思想・道徳のようなものが潜んでいるため、頭を冷やして背景に思いを致さないと理解できないことが多い。
皮相的に成程と楽しむのも良いが、一般の国民に訴えていることはなにか?と作者の心の思いを考えると深みが増す。
ところがこの歌劇「売られた花嫁」 (The Bartered Bride) (全3幕)は、純粋に楽しい。
歌劇の一般的なイメージは、ストーリーがやや難解という。
特にドイツ人作曲家のワーグナーになると、歌劇を通して主張する隠れた思想・道徳のようなものが潜んでいるため、頭を冷やして背景に思いを致さないと理解できないことが多い。
皮相的に成程と楽しむのも良いが、一般の国民に訴えていることはなにか?と作者の心の思いを考えると深みが増す。
ところがこの歌劇「売られた花嫁」 (The Bartered Bride) (全3幕)は、純粋に楽しい。
ボヘミア、今のチェコスロバキアの作曲家 ベドルジヒ・スメタナの代表作。登場人物は地方色豊かな民族衣装を身につけた歌手、若い男女が繰り広げるポルカの華やかな舞曲、ビールの発祥の地であるだけにピルツ(ビール)のシーンなどを背景に、民族的な場面が観る人を楽しませる陽気な歌劇で、初心者には最適と思う。
<概要>
ボヘミアの村を舞台に繰り広げられるのどかなコメディ。
相思相愛の恋人…少女マジェンカと青年イェニークが、お節介な結婚仲介人や欲に目のくらんだ親たちの妨害を巧みな計略でしりぞけ、めでたく結ばれる。
(この項:オペラガイド126選 成美堂出版)
<キャスト>
クルシナ(農夫):インドジフ・インドラーク(Br)
ルドミラ(その妻):マリエ・ヴェセラー(S)
マジェンカ(その娘):ガブリエラ・ベニャチコヴァー(S)
ミーハ(大地主):ヤロスラフ・ホラーチェク(Bs)
ハータ(その妻):マリエ・ムラゾヴァー(MS)
ヴァシェク(その息子):ミロスラフ・コプ(T)
イェーニク(ミーハと先妻の間にできた息子):ペテルド・ヴォルスキー(T)
ケツァル(結婚仲介人):リハルト・ノヴァーク(Bs)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
チェコ・フィルハーモニー合唱団
プラハ国民劇場オペラ合唱団
<指揮>
ズデニェク・コシュラー
<制作>
チェコスロバキア・テレビ放送局(プラハ)
<録音・制作>
プラハ芸術の家(1980.12) 上演時間:2時間30分
スメタナの代表作で民族色豊かなハッピーエンドの恋物語。
作品の中で、一人も殺されず・死なない、見ていて安心する肩の凝らない歌劇。
わたしは生まれて初めて チェコスロバキアの歌劇、スメタナの歌劇として、興味津々で鑑賞した。
ともすれば暗い夜のシーン、暗い建物や地下のシーンの歌劇に見慣れていると、この作品は明るい陽光の下で鮮やかな民族衣装をつけた若い男女がリズミカルなポルカの曲に乗って踊るシーンが気持ちを晴れやかにする。
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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