静岡県は、過去に多くの地震に見舞われたところであり、また最近は過去のデータと最新の計測データから静岡県全域に甚大な被害を与える恐れがある「東海地震」の発生が危惧されている県でもある。
このほど「静岡県地震防災センター」を訪ね、地震に対する模擬体験をする機会があった。
(写真:地震体験コーナー)
静岡県は、過去に多くの地震に見舞われたところであり、また最近は過去のデータと最新の計測データから静岡県全域に甚大な被害を与える恐れがある「東海地震」の発生が危惧されている県でもある。
このほど「静岡県地震防災センター」を訪ね、地震に対する模擬体験をする機会があった。
(写真:地震体験コーナー)
静岡県地震防災センターは、県民の地震に備える知識と対策・設備の普及向上、防災意識の高揚を図るとともに自主防災組織の活性化を図ることを目的にしたもので、その設備は神奈川県や東京都のものに比較して、より具体的なものであると感じた。
静岡県は駿河湾に面しているので、津波に対する対策に重きを置いているとわたしは感じた。
センターのエントランスホールには、過去に日本で起きた津波の高さを指し示す垂れ幕がある。
そこでは、7mを示す表示があったが、場所によっては10mを超えていたのもあるという。2階建て・3階建ての建物が、津波にすっぽりと呑み込まれてしまう。
圧巻は「TSUNAMIドームシアター」
直径9mの400インチ相当の大型ドームスクリーンに迫力ある映像を映し出すと同時に、縦30m、横10mの大型水槽により実際に津波を発生させ、足元にある陸地の街に、いかに津波が押し寄せるかを体験シミュレーションする施設。
アジアを襲った巨大な津波を経験した外国の関係者が、ひっきりなしに体験・見学に押し寄せている由。
地震体験コーナー、消火体験コーナーのほかに、具体的な家の対策・設備向上の観点から、家の耐震コーナー、家具の固定対策コーナーが充実していた。
館内にある地震防災の学習・研修ホール「なまずホール」で、職員による地震の解説が行われた。
日本で死者が1000人以上出た過去100年間の地震の記録によれば、10件起きている。すなわち10年に一回発生している事実がある。
静岡県の東海地震被害想定は、発生確率が87%。規模はマグニチュード8程度、人的被害は死者5851人、重傷・中傷を含めて11万人。建物の被害は大破が19万棟、床下浸水まで含めると77万棟が見込まれている。
これに対して東海地震に限定すれば、現在濃密な予知観測網が整備されており、直前予知が可能であるという説明があった。
ただ観測機器の進歩があるが突発発生の可能性は、否定できないよし。
兵庫県南部地震では死者が6433人でたが、これは建物の崩壊による下敷き・家具類の下敷き、火災による死者がほとんどだったので、わたし達はこれを教訓に、建物の耐震化・家具類の固定化というすぐできる対応の必要性があると感じた。
今後想定される地震地域は、(1)東海沖地震、(2)南関東地震、(3)神奈川県西部地震、(4)神奈川県東部地震であると説明があった。
特に神奈川県東部地震という4番目に位置する地震は、川崎を示しておりその予想規模は、家具類がほとんど倒壊し立って歩けない震度6強が予想されているという怖い話があった。
(ただこの川崎を中心とする神奈川東部地震については、それ以上の説明がなく、管理人のわたしも確たる資料やデータがないのでこれ以上の説明はできない。)
地震エネルギーのすごさは、その瞬間に集中するもので、地震波はわずか数10秒だけで、いっせいに多くの建造物を壊し、人の命を奪う点にある。これは普段から準備し訓練しておかなければ、対応ができないことを意味する。
最後に平成7年に起きた兵庫県南部地震での人命救助活動は、実に60%以上がご近所さんたちの手によって行われたそうで、救急隊や自衛隊の到着を待つのは期待ができず、その間に人命が失われるので、住民組織の重要性を説かれていた。
この施設は、町内会・自治会の防災担当者たちが必見し体験すべきであると考える。
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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