2009年07月25日

「はないちもんめ」の意味?

ぶちゅー子供のころ小学校の校庭で二列になって手をつなぎ、向かい合って遊んだ「はないちもんめ」と言う遊びの歌詞に秘められていた意味を、最近知った。

遠い昔、路地裏や原っぱで、<あの子がほしい、あの子じゃわからん>と遊んだことがある。子供の遊び、「はないちもんめ」(花一匁)だ。

勝ってうれしいはないちもんめ、負けてくやしいはないちもんめ


その意味とは、

かって口減らしが行われた貧しい農村から子供を買い集めるとき、「花」(女児)一人につき金一匁が支払われた。

中国史家、阿辻哲次さんの「部首のはなし 2」(中公新書)によれば、字面も美しい「花一匁」には哀しい一説があるという。

 

一匁は3.75グラム、一文銭の重さ(一文の目方=文目)から生まれた単位で、匁という字は「文」と「メ」を組み合わせた形といわれる。

 

常用漢字の見直しで、191字の追加と五字の削除が決まった。

「匁」も削られる。

はないちもんめ」で遊ぶ子供を見かけぬようになって、すでに久しい。

漢字表からも消えることで「匁」は記憶の彼方にまた一歩、遠ざかっていくのだろう。

 

一匁とはどれほどの重さであったかと、小銭入れを探ってみる。

五円玉はぴったり3.75グラム、一匁である。

 

はな一匁 歌詞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    (出典:読売新聞 朝刊 2008.12.18 コラム「編集手帳」)