うどん粉を水でこね適当の大きさにちぎって煮立った汁に入れる、ぐらぐら浮いては沈み、また浮いては沈む、水中を泳ぐかのように、この団子本名「水団(すいとん)」と呼ぶ。
忙しい農家の主婦にとっては、最も簡単に料理ができ、寒い冬の空腹を温め、更に一肌脱いで打ち働くには、好都合なお茶菓子ではあった。
うどん粉を水でこね適当の大きさにちぎって煮立った汁に入れる、ぐらぐら浮いては沈み、また浮いては沈む、水中を泳ぐかのように、この団子本名「水団(すいとん)」と呼ぶ。
忙しい農家の主婦にとっては、最も簡単に料理ができ、寒い冬の空腹を温め、更に一肌脱いで打ち働くには、好都合なお茶菓子ではあった。
<宝典>
すいとん「水団」:(「とん」は「団」の唐宋音)小麦粉を水でこねて、適当にちぎり、野菜などと共に、味噌汁や醤油味の汁に入れて煮たもの。(日本国語大辞典)
(出典:ふるさとの風俗宝典 土方恵治著)
かってわたしの料理のレパートリーの一つに、この「すいとん」があった。
家族、幼稚園児だった娘にも好評で、安月給取りの自分はよくこの「すいとん」を作って家族で食べていた。
ある日、娘の通っていた幼稚園の先生が「お父さんが料理作る人?その料理は何ですか?」と聞いたそうだ。娘は元気よく手をあげて「はいっ!お父さんの作るすいとんがとてもおいしいです。」と答えた由。それを聞いていた幼稚園の友達は、先生に『「すいとん」ってどんな食べ物なの?』と聞かれたという話を後日知りました。
農家の貧しい生活をしていた娘は、世界で一番おいしいお父さんの作る料理が「すいとん」であり、それを知らない友達に驚いたそうだ。
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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