2009年02月18日

あさづくり

背負子イラスト農山村ふるさとの人たちは働き者。

広い庭を掃き清めるのは、おじいさん、仏壇のおつとめはおばあさん、お勝手仕事はたすき掛けのお母さん、野良仕事は脚絆のお父さん、朝草刈りの若者男児。

朝っぱらの作業、朝飯前の仕事を ふるさと言葉で「あさづくり」と呼んでいた。

<宝典>

あさづくり:早朝に仕事に出かけること。また、早朝の一仕事。

        (日本国語大辞典)

アサッパラ:朝っぱら、江戸ことば。朝腹の転か。早朝のこと。(大辞典)

 

              (出典:ふるさとの風俗宝典 土方恵治著)


真夏の昼間は、暑くて野良仕事ができない。

早朝の5時頃に田畑に行き、夜露で濡れている土手やあぜ道の草を刈るのがわたしの亡き父の仕事だった。夜露で濡れている草は、鎌の通りがよく作業がはかどった。まさに「あさづくり」の仕事をこなしていた。

 

また昭和30年代に父は前の畑で、露地栽培のトマトを作っていた。

朝露が残るトマトを「あさづくり」で収穫し、その日の昼には市場に届いて、午後には八百屋さんの店先に並んだ。

黒川のあさもぎトマト』として新鮮さを売り物にして結構評判が良かったと聞いていた。