2009年01月17日

Low-Eガラスは、省エネガラス

外は雪だどこの家にも窓があります。外壁のおよそ30%を窓が占めているのが日本の現状です。

新築される方や増改築する際には、一般的に「複層ガラス=ペアガラス」を使うのが常識になりつつあります。

しかし最近の省エネの動きに呼応したガラスがあります。

それが「Low-Eガラス」を使った複層ガラス(ペアガラス)です。


Low-Eガラスは、「特殊な金属膜をコーティングした低反射ガラス」のことで、優れた断熱効果を発揮する省エネ時代にふさわしいガラスです。

 

冬季の暖められた室内の熱が窓ガラスを通して屋外に排出していたのでは熱エネルギーの無駄になります。また夏季のじりじりした屋外の熱気が窓ガラスを通して室内に侵入したのでは、せっかく冷房した涼しい室内の温度が上昇して冷房エネルギーが無駄になります。

 

真夏の暑い太陽の熱線を50%以上カットし、冷暖房効率アップや西日対策に大きな効果を発揮するのが、「Low-Eガラス」です、さらに太陽光の紫外線をカットする機能まであります。

 

この時にガラスを「Low-Eガラス」にしただけでは、片手落ちです。

ガラスを保持している窓枠も一般的なアルミサッシでは意味が全くありません。

アルミの熱伝導率は高く、屋内外の熱はアルミサッシを通して出入りしてしまうからです。

よく冬になると窓が結露してガラスも濡れると同時に、アルミの窓枠がびっしょりと濡れている経験をしている方が多いと思います。

 

それを防ぐには窓枠の材質に熱を伝道しにくい硬質塩ビ樹脂を使い、「Low-Eガラス」と組み合わせるのがベストの組み合わせです。

残念ながら日本では硬質塩ビ樹脂の窓枠は一般的でなく高価なのが欠点です。

次策として屋外側には硬質塩ビ樹脂、室内側にはアルミを使う複合サッシも効果が期待できます。

 

温室効果ガスの削減で日本が最も遅れている分野が、家庭・家です。

建物は高断熱・高気密方式にすると同時に、このような新しい窓を積極的に取り入れて、地球温暖化に家庭レベルで協力しましょう。

 

ちなみに我が家は、RC(コンクリート)欧州式外断熱方式の躯体で、すべての屋外に接している窓は複合サッシと「Low-Eガラス」の組み合わせとし、暖房器は西ドイツ製電気蓄熱暖房器を採用しています。

 

  (管理人は、財団法人 外断熱推進会議の発起人でありメンバー。)

 

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(参考:HP「誰も教えてくれない 住宅設備のウソ・ホント」からの記事引用)

          【NO.053Low-Eガラスのウソ・ホント

          http://jyusetsu-navi.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/lowe_7141.html

■「Low-Eガラス」って、どんなものなの?

 Low-Eガラスの「Low-E」は、Low Emissivityのこと。翻訳すると「低放射」という意味で、一般的な1枚ガラスが放射率0.85程度なのに対し、Low-Eガラスは放射率が0.1以下になるのが普通。この放射率が低ければ低いほど赤外線を反射させ、熱を通さない。だから、断熱性が高いガラスととなるわけだ。

 このLow-Eガラスは、ガラス面に金属膜をコーティングすることでつくられる。金属膜といっても、薄く色が付く程度のコーティングである。

 Low-Eガラスは紫外線も反射させるため、畳や家具の日焼けを防ぐ効果もある。しかし、紫外線ではなく、赤外線を反射させる目的で使われるのが普通。例えば、夏の西日が入る窓にLow-Eガラスを用い、西日の暑さを和らげる目的で使われたりする。

 ちなみに、夏の西日が暑いのは、遠赤外線を多く含んでいるからとされる。遠赤外線は、冬は体を芯から温めてくれるため、ありがたいものだが、夏場は迷惑。そこで、遠赤外線を反射させるLow-Eガラスが効果的になるわけだ。

 

■「Low-Eガラス」の使われ方は?

 Low-Eガラスは、1980年代の後半から製造されているが、普及率はそれほど高くない。欧米では住宅用窓の半数程度はLow-Eガラスとされていることと比べると、圧倒的に少ない。

 しかしながら、このところ、日本でもLow-Eガラスの使用例が増え始めている。それは、ペアガラス(複層ガラス)に組み合わせるケースが増えているからだ。ペアガラスは2枚もしくは3枚のガラスで乾燥した空気の層やガス層をサンドイッチしたもの。そこで使われるガラスの1枚をLow-Eガラスにし、断熱性をさらに高めるわけだ。

 

■「Low-Eガラス」は断熱?遮熱?

 Low-Eガラスは断熱性を高める、と書いたが、他で「遮熱性を高める」という説明をみることがある。断熱性と遮熱性はどちらが正しいのか——。

 実はどちらも正解。正確にいうと、Low-Eガラスは使い方によって断熱性を高めるし、遮熱性も高める。これについて、もう少し詳しく説明しよう。

 太陽や地面からの照り返しなど、外から家の中に入ろうとする熱を遮断するのが、遮熱。これに対し、断熱は冬場、暖房で温めた室内の熱が外に伝わらないようにすることを指す。この遮熱と断熱はペアガラスのどの面に金属膜をコーティングするかで使い分けることができる。

 例えば、ペアガラスの室外側ガラスの内面に金属膜をコーティングすると外の熱が室内に伝わりにくくなる(=遮熱)。一方、同じペアガラスの室内側ガラスの外側面に金属膜をコーティングすると、室内の熱が外に奪われることを防ぎやすくなる(=断熱)。

 以上を踏まえ、日当たりのよい南側の窓は断熱仕様にし、夕日の暑さが厳しい西側の窓は遮熱仕様にするといった使い分けをすればよい。南側の窓を断熱仕様にするのは、冬場に日差しの暖かさを家の中に取り入れたいから。夏の強い日差しは、庇やカーテンで防げばよい、という考え方である。

 

■「Low-Eガラス」に短所はないの?

 実際にLow-Eガラス使っている人たちの声を聞くと、三つの短所があるようだ。

 一つは、ガラスが透明ではなく、見にくいというもの。もっとも、これは製品にもよるので、透明度の高い製品を選べば解決するだろう。

 二つ目の短所は、普通のガラスに比べると高価であるということ。Low-Eで、しかもペアガラスになると、普通の1枚ガラスに比べて10倍以上になることも。この値段のため、採用されにくいのも短所といえるだろう。

 三つ目の短所は、「期待したほど断熱効果がない」というもの。といっても、すべての人がこの不満を持つわけではない。人によって、がっかりすることがあるというわけだ。期待が大きすぎるためかもしれない。

 これはペアガラス全体に対して生じがちな不満でもある。

        文:住宅ジャーナリスト 櫻井幸雄