2008年10月04日

独ZEISS社製品の保証期間

アニメドイツの旗かって西独(現在は、ドイツ)に駐在していた時、ZEISS社(ツァイス)製の双眼鏡を購入した。

品名は  Conquest Compact 10x25 T* 。現地での購入価格は日本円で3万円弱だった。(当時、SONYが外国製品の通販を行っていた。本製品も扱っていて、日本国内販売価格は10万円だったという記憶がある。)

 

購入時に売り子から渡され、説明された品質保証書には、何と販売時から30年間保証すると書かれていた。


ZEISS双眼鏡わたしは『母国が日本であり、いずれは帰国するが保証はしてくれるか? 』と聞くと、にっこり笑った売り子は、『この製品の保証は世界共通なので、30年間は日本でも保証される』と言うではないか!

 

双眼鏡はメカニズムが比較的に簡単なものであるが、世界中の何処に言ってもZEISSのサービス拠点があり、30年間保証という長さに、ドイツ製品の優秀さを思い知らされた。

 

帰国してしばらくたってから、新宿にあるZEISSの日本支店へ ある不具合があったので持ち込んだが、保証書により無料で調整してくれた。

 

日本製の双眼鏡の保証期間は、調査していないので確定的なことは分からないが、常識的に1年間ではないかと思う。

 

ZEISS双眼鏡の性能は優秀で、わたしは他に同じ倍率の国内有名メーカー製の双眼鏡を持っているが、比べ物にならないくらいだ。特にレンズの明るさは秀逸で、薄暮の木にとまっている鳥を観察する場合などは、肉眼では暗くて見えないが、ZEISSの双眼鏡をのぞくと際立って明るい視野のなかに対象物が映し出される。

 

第二次大戦中のドイツ軍将校は、ZEISS社製双眼鏡を配備されていたと聞くが、軍用にも使われるだけの品質を持っている。

 

わたしの人生で、保証期間が30年と言う品物はこれが初めてであり、また最後である。

 

同時に良い製品は、究極の設計と製造によって製品化され、時代が変わっても同じ製品がいまだに販売されていることにも驚く。良い品物は廃らず(すたらず)、モデルチェンジする必要がないのだろう。


Posted by tomato1111 at 00:05│忙中閑