その名前は聞いたことがある人が多いと思う。その作品の熱心な愛読者だったフランスの作曲家「グノー」 (1852−1859)が、歌劇化した仏語オペラ。
パリ・オペラ座がホームグランドで今まで3000回近い上演回数を誇るフランスでは、有名な人気作品。わたしはグノーの作品のうち「ロメオとジュリエット」を鑑賞したことがあるが、やはり気になる作曲家の作品ということで、期待して鑑賞した。
その名前は聞いたことがある人が多いと思う。その作品の熱心な愛読者だったフランスの作曲家「グノー」 (1852−1859)が、歌劇化した仏語オペラ。
パリ・オペラ座がホームグランドで今まで3000回近い上演回数を誇るフランスでは、有名な人気作品。わたしはグノーの作品のうち「ロメオとジュリエット」を鑑賞したことがあるが、やはり気になる作曲家の作品ということで、期待して鑑賞した。
恋もせずにあらゆる重要な学問を修めたフォウスト博士は、結局は何も知りえなかったことを嘆き、神を呪い、ついには悪魔に声をかけてしまうところからオペラは始まる。
フォウストの最後は演出家次第(多くは神に見放される)。
今回鑑賞した上演は、パリ・オペラ座のレパートリーに残る演出家ジョルジュ・ラヴェルリのすっきりした名演出版。
グノーは当初通常のオペラ・コミック形式で作曲し1859年に初演。その後推敲と改定を加え、バレエも取り込んで10年後に叙情的なグランド・オペラに仕立て上げた。フランスでは、過去にビゼーの「カルメン」をも凌ぐ、最多上演を誇った作品。
<グランド・オペラとは>
19世紀中頃のパリ・オペラ座で上演されていた豪華絢爛なオペラのことを指す。
4幕ないしは5幕構成で、間にバレエ・シーンが必ず入り、群集による合唱、そして劇的場面が用意されているのが特徴。舞台装置も大掛かりで派手なものが多い。(この項:オペラガイド126選 成美堂出版)
<主な出演者>
フォウスト(哲学者、青春をやり直す):ニコライ・ゲッダ(T)
メフィストフェレス(魂を買い、引き換えに仕える悪魔):ロジェ・ソワイエ(B)
マルグリート(純粋な娘):ミレルラ・フレーニ(S)
ヴァランタン(マルグリートの兄):トム・クラウゼ(Br)
シーベル(村の若者):ルネー・オーファン(S)
指揮:チャールス・マッケーラズ
演出:ジョルジュ・ラヴェルリ
演奏:パリ・オペラ座管弦楽団・合唱団
収録:1975年 パリ・オペラ座公演(ライブ録画)
出演者のマルグリート役の『ミレルラ・フレーニ』は、ボケが始まっている自分であるが、どこか他のオペラで見たことがあると考えて調べてみた。
あの「ボエーム」で悲劇のお針娘 ミミ役、「フィガロの結婚」のスザンナ役、「マダムバタフライ」の蝶々婦人役に出演し、それぞれ主演級のソプラノ歌手だった。やはり一流のオペラ歌手は、一流のオペラの主演をこなす技量を持っているものと感心した次第。世界でトップクラスのソプラノ歌手が、『ミレルラ・フレーニ』だ。
やまざる
川崎市黒川(当時の住所表示)の農家に生れる。
来世も菩提寺である黒川の西光寺で、永遠の眠りにつく。
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