2008年07月08日

可愛らしくて憎い奴・・ハクビシン

ハクビシン拡大昨年の8月ごろから畑のブルーベリーを食い荒らしていたハクビシン(白鼻芯)を生きたまま捕獲した。

 

農協の指定業者が設置したブルーベリーネットのビニールの紐やネットを食いちぎって、ネット内に侵入し、熟しているブルーベリーの粒を几帳面に選別してそれのみを食べるというニックキ奴。したがって該当している畑のブルーベリーは、何時行っても収穫すべき粒は無く、腹が立って仕方がなかった。


今年になっても明確にハクビシンがネット内に侵入した形跡があった。そこは昨年の8月ごろにネットを食いちぎって侵入した場所と同じところだった。

 

捕獲器1農協の営農部門と連絡を取り、ハクビシンの捕獲器を借用し、侵入した場所にセットした。

 

また黒川で最も多くのハクビシンを捕獲している先輩農家が個人所有している捕獲器も借用して併せて2台のトラップをかけた。

 

誘い出す餌は、完熟の黒川トマトと琵琶の実。捕獲器の入口付近に腐りかけたバナナを置いた。

(写真:捕獲器1)

 

 

捕獲器2捕獲器をセットして1週間くらいたったある日の朝、畑に行って先ず捕獲器を確認した所、入口のばねで降りて塞がっているではないか!よく見ると大人のハクビシンが捕獲器の中に居るではないか!20cmくらいの尾を持つ胴体の長さが40cmくらいの大人のハクビシン

 

名前の通り、顔の鼻の上に白い毛の線があるので、ハクビシンであることに違いない。動物特有の臭いがきつい。

 

 (写真:捕獲器2)

 

 

 

ハクビシン1

前日が忙しかったために畑へ行くことができなかったので、罠に掛かったのが何時なのかは分からない。

 

昨年のブルーベリーは、6月ごろの早生の品種は人間さまに盗まれ、8月からはハクビシンに収穫を殆んど持っていかれていた。今年もこの畑の収穫は僅かなもので、植えてあるブルーベリーからは想像ができないほど僅かしか採れていなかった。

 

ハクビシンは、熟した果物(トマト・ブルーベリー・さくらんぼ・みかん・梨・柿など)を好んで食べる雑食性の動物。

 

今回捕獲したハクビシンは、昨年と同じ箇所のネットを破っている所を見ると、同じハクビシンか、あるいは近くに生存しているハクビシンたちの獣道(けものみち)上に、捕獲器をセットしたから捕獲できたのか?

 

中国では食用としてハクビシンが青空市場で売買されていたが、SARSの媒体になるということで流通が禁止されているという。

 

いずれにせよ実際のハクビシンが捕獲できたということは、近くに仲間(親や子供・仲間達)が居ることなので、その捕獲もしなければ被害対策にならないので早速、新たに捕獲器をセットした。

 

参考:ハクビシン について

  (出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』から抜粋)

 

分類

: ネコ目(食肉目) Carnivora

: ジャコウネコ科 Viverridae

: ハクビシン属 Paguma

: ハクビシン P. larvata

 

和名

ハクビシン

ハクビシン(白鼻芯, Masked Palm Civet, 中国語 果子狸:クオツリー、guǒzilǐ)は、ネコ目(食肉目)ジャコウネコ科に属する動物である。学名はPaguma larvata。その名の通り、額から鼻にかけて白い線があることが特徴である。東南アジアから中国を中心に分布している。日本に生息する唯一のジャコウネコ科の動物である。

 

特徴

頭胴長約50cm、尾長約40cm、体重23kg程度。オスのほうがメスよりひと回り大きい。ネコのような体つきで鼻すじが長い。体は暗い灰褐色で頭、手足、尾が黒い。額から鼻にかけて白い線があり、頬も白い。足指の数は前後共に5本である。これによって、足指の数が4本のタヌキなどと足跡を見分けることが出来る。

 

生態

植物食中心の雑食性で、果実、種子、小動物、鳥、鳥の卵などをたべる。なかでも果実を好む。熟した果実や野菜など見つけると毎夜同じ路をたどって侵入するので獣道が形成される。木登りが得意である。樹洞、タヌキなどの使い古しなどの巣穴などを棲みかにする。民家の軒下・屋根裏などに住みつくこともある。夜行性で、昼間は住処に潜んでいる。

 

害獣

果樹園に入り込み、ミカン、モモ、ナシ、カキなどを食べ荒らすことで、深刻な農業被害を与えることがある。「鳥獣保護法」により、狩猟獣に指定されている。 トマト、ウリ類のビニールハウスに侵入することもある。糖度の高い果樹・野菜を好み、ネット等頭部が潜れば侵入するので小さな穴も補修する必要がある。  一方で熟した果実や野菜を見つけると同じ路を辿って毎夜訪れるので畑の隅などの草むらに獣道状の隙間ができる。ホームセンターなどの農業資材売り場に必ずといってよい程見かけるトラバサミで容易に捕獲できる。

 

利用

中国では、広東料理の食材として煮込み料理などに用いられてきた。独特の臭みがあるため、ニンニク、醤油などを用い、濃厚な味にするのが普通。しかし、SARS伝染の媒体になりうるとして、流通が禁止された