2008年06月25日

ぐうたら百姓の失敗

農家季節の露地物野菜を作っていると、季節は一年に一回しか廻ってこない。そのため自然から学んだ経験を生かすチャンスは、一年に一回しかないことになる。

 

成功経験も失敗経験も、それを生かすチャンスは365日の長いスパンでしか無いのである。それにその年の天候という定まっていない要因が加わり、百姓は毎年が新しい成功経験・失敗経験を積み重ねていくのだ。


つましい年金生活者の老後の楽しみ、一日を締めくくるささやかな晩酌のおつまみ用として、昨年に引き続き落花生(ピーナッツ)の種を4月中旬に畑に蒔いておいた。

 

あの固い殻の中に入っている落花生は、土の中で地温を感じて殻を破り地上に発芽するまで40〜50日かかる。

 

落花生は人間のみならずカラスも大好物のひとつ。

したがって種をまいたら即カラスにつつかれないようにネット(寒冷紗)を架けるのが常識なので、わたしもそのようにした。

 

土の中にしかも3〜4cmの深さにまいた殻付き落花生は、地上からは何処に種があるのかは目視ではまったく分からない。にもかかわらずネットを架けていないと、カラスはその場所を探り当てて、くちばしで落花生を掘り起こしてしまう。食べるのか?遊んでいるのか?

 

種をまいた私でさえ何処に種が埋まっているのか分からないのに、カラスはそれを探り当ててしまう。

頭の良いカラスは人間のしぐさをどこかでジッと見ていて、人がいなくなると行動を起こすのか?

 

今年は2箇所に落花生の種をまいた。

人家に近い畑には、あえてネットを掛けなかった。

案の定、そこでは何ヶ所か種をまいたすぐあとで掘り起こされた種があった。

また発芽して地上に新芽が2cmくらい顔を出したものを、くちばしで掘り起こして地上に出されたものが多くあった。

 

人間がおきだす早朝、明るみ始めた朝に、人のいないころに畑にやってきて悪戯をするカラス。カラスの習性を知っていたが、ネットをしなかった畑では、カラスに遊ばれてしまった。

 

畑の東屋(あずまや)の近くに何時しか韮(にら)が生えていた。

一年に何回も食べるでもないは、そのままほったらかしておいた。

 

にらの花と蜂昨年もほったらかして置いて5月に咲く清楚な花を楽しんでいた。

一昨年は母が畑に来るとまず韮の花をすべて摘まんで捨てていた。

花がつくたびに摘まんで捨てていたのを見ていた。

 

昨年は歳をとった母の畑への出番が少なくなり、花をつまむ人がいなくなり、わたしは逆に花を楽しんでいた。

 

すると今年の畑一面には、あのが生えてきたではないか!

韮は結構土の中深くまで根があるやっかいもの。それが他の野菜に混じって所かまわず韮が生えてきたのには閉口した。

 

花June 004意識してか無意識で行っていたのか、韮の花をせっせと摘まんでいた母の仕草は、やっと分かったような気がする。

 

それにしてもあの畑一面に増えてしまったの始末をどうするか悩んでいる。

 

だけではない、畑の雑草もしかり。

この世に生きるすべてのものは、学習をしたかしないかに関わらず種の保存をする術を身につけている。

 

畑の目的以外の雑草は、気がついた時点で処分を早め早めにしないと、雑草ワールドになってしまう。と同様に、花が咲き、種をつけ、風で種が当たり一面に種が散らばってしまったら、最悪で後手後手の始末に追われてしまう。

 

気温が上がってきたこれから、梅雨で水分がたっぷりあるこれからは、雑草も種を保存する好機であり、雑草との戦いが始まった。

 

本来怠け者のぐうたら百姓の自分は、先を読むことができず、結果を見て慌てふためく始末。ものぐさなので、人さまに見せられない雑草だらけの畑の手入れに追われる季節がやってきた。