2008年05月14日

歌劇「フィデリオ」Fidelio

スキです最近は少しレベルの高いワーグナーの歌劇作品を連続して鑑賞していたので、今回の「フィデリオ」は、とても新鮮な気持ちで鑑賞できた。

ワーグナーの描く作品のうち、人間の世界ではなく、想像の神の世界を描いた作品を鑑賞していると、凡人の自分にはストーリーや流れについていくのが難しく もう一つピンとくるものがなかった。


フィデリオしかし今回の作品は、事前に解説書を読んだ段階では暗く難しい歌劇だと考えていた。

 

ところがステージの進行に合わせてスクリーンを食い入るように鑑賞すればするほど作品に引き込まれていき、エンディングも素晴らしい作品だった。

 

何が新鮮かというと、これはどの解説書にもあることだが、あの楽聖ベートーベン(Ludwig van Beethovenが書いた唯一の歌劇ということからきている。

 (写真:ウイーン国立劇場「フィデリオ」 NHK文化センターメンバーズ倶楽部 No.42)

 

ベートーベンの作風について論じるほどの知識は無いが、歌劇の序曲から他の作曲家とは明らかに違うメロディーで始まる。

 

わずかな言葉しか理解できないがドイツ語オペラということで、歌っているセリフの何たるかが少しは分かるのでイタリアオペラより親しみを感じる。

 

鑑賞した作品は、1978年(今から30年前)1月にウィーン国立劇場でのライブ収録された歌劇で、指揮がこれまたレナード・バーンスタイン1918825 - 19901014日、ユダヤ系アメリカ人の作曲家・指揮者)という夢のような作品。

 

全身全霊を傾けた威厳ある指揮、軽快且つ激しい指揮、銀髪を震わせて行う指揮に、他の指揮者との違いを認識した。特に第二幕第二場 監獄内の広場のシーンで、ウイーン国立歌劇場管弦楽団をレナード・バーンスタインが指揮して演奏される「レオノーレ序曲第3番」は、圧倒され身震いするほどだ。

 

良い指揮者と一流中の一流管弦楽団が創造するメロディーは、聴きしに勝るものであると改めて認識した。

さすが楽聖ベートーベンの音楽だ。全演奏時間2時間半。

 

ある春の午後、充実した時間をすごすことができた。

 

(注)

この秋10月末に、ウイーン国立歌劇場 日本公演が神奈川県民ホールで開催予定されている。

何と演目はこの「フィデリオ」。

しかも指揮者・音楽監督はあの小澤征爾

そして演出は、今回わたしが鑑賞した30年前のウィーン国立劇場の「フィデリオ」を演出したオットー・シェンク氏

入場料は、65,000円から40,000円まで。

年金生活者には高嶺の花だが、さりとてオーストリアのウイーンまで行く旅費もなく・・・・。)